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京きさらぎ漬 えんけい ブランド再構築プロジェクト

新たな価値で地域を笑顔にするプロジェクト

京きさらぎ漬 えんけい ブランド再構築プロジェクト

30年以上親しまれたブランドを再構築
京きさらぎ漬 えんけい様は、1950年創業の「京きさらぎ漬 丹波」からの暖簾分けで、1986年に高槻で開業された漬物屋です。屋号を「京きさらぎ漬 丹波 高槻」から、「京きさらぎ漬 えんけい」に変えてリブランディングするにあたり、シュンビンがお手伝いさせていただくことに。
JR高槻駅前という好立地でありながらも、漬物屋という衰退産業ということもあり、近年は厳しい状況に立たされていました。
京きさらぎ漬 えんけい様がパートナー企業に求められていたのは、ただ依頼した通りにそのままカタチにすることではなく、一緒に方向性を考え、その上で提案ができること。
自社もかつて洗瓶という衰退事業から新規事業を手がけたシュンビンは、代表の中本様の「立て直したい」という強い想いを受け、リブランディングプロジェクトをご一緒させていただくことになりました。
デザインで見せる「こだわりの漬物」
京きさらぎ漬 えんけい様の強みは、鮮度抜群のおいしい野菜を使った浅漬。そのおいしさは高級寿司店で提供されるほどで、自社菜園で作った野菜や市場で一番グレードが高い「秀番」の野菜を厳選して、自社工場で手間暇をかけて手作りで仕上げておられます。そのような強みを踏まえたブランドコンセプトは「食卓で地域を笑顔に」。ブランドロゴは四方に笑顔を届けるようなイメージで作成しました。
店舗デザインで心がけたのは、漬物の新鮮さと食材へのこだわりを見た目で感じられること。商店街を歩いている新規のお客様に興味を持っていただくために、黒を基調とした高級感のある外観と手作り感のある木札のメニューを用い、漬物の品格と手軽さが融合したイメージを実現しました。内観は、買いやすさ売りやすさを考えた動線を確保しながら、温かな接客が印象に残るよう暖色で統一しました。
ロゴから店舗デザインまで一体感のある世界観に
「京きさらぎ漬 えんけい」にリブランディングするにあたり、まずは事業計画とブランドコンセプトの作成から取り掛かりました。ブランドコンセプトの策定後、メニュー表、DM、包装紙、紙袋、さらに社運をかけた店舗改装までブランドに関わる部分を一気通貫でお任せいただき、店舗の細部に至るまで統一した世界観を実現することができました。
店舗改装期間中には、常連の方から「このお店がなくなると生きていけない」というお声を多数いただいたり、「どんなお店ができるんだろう」と話しかけられることが多かったと伺いました。
地域からの大きな期待の声を受け、代表の中本様をはじめ従業員の方も、本当にこれから変わり、新たな一歩を踏み出すのだと実感されたそうです。
PRODUCER:
Takahide Toyonishi
PLANNER:
Satoshi Matsumoto
DESIGNER:
Noriko Matsushita
ARCHITECTURAL DESIGNER:
Osamu Tsuchino