PRESIDENT BLOG
最近、東京でとある勉強会に行っていますが、勉強に来られている方は人材系の部署又は、そのようなベンチャー企業の代表の方というのが多いなあと思います。今、働き方改革などがあり、有効求人倍率が過去最高になる中で、ある意味流行りでもあるのかなと思います。
もちろん、私たちも、日本の法人である以上法律は守るべきであると思いますし、ある程度のトレンド、例えば在宅などの職のフレキシブルというところは若干取り入れてきています。
ただし、経営というのは変化のトレンドや法令などもみながら、自社の舵取りはしないといけないのですが、もう一つは変わらないもの、原理原則で経営しないといけないと思います。
稲盛さんは、経営の原点12か条というのを私たちに提示し、これを守れば絶対に経営というのはうまくいく、そして、これは時代によって変わらない原理原則のものだといってられます。世の中は、諸行無常といわれるように常に変化するものですが、その変化の中でも、常に同じ流れというのがあります。
それを真理といってもいいかもしれません。
例えば、努力です。
働き方改革はわかりますが、では、努力しないでいいのかというと、努力の分だけ良くなるというのは真理だと思いますし、競争なんですから、努力を怠れば努力しているところに負けます。そして、この一生懸命の努力こそが人生を豊かにしてくれると私は思っています。
ですから、私は、経営者として努力しますし、もう四六時中経営のことを考えます。しかし、今は強いてはいけないわけですから、その姿をみて、社員の中で責任感を持って自主的に努力をしてくれる人ができるという流れにするということだと思います。
もう一つ、経営の原点12か条に目標を立てるというのがあります。目標というのは数値なんですが、今の時代、そんな目標を立てるなんて古い、そういうものが幸せを阻害しているといった人がいます。私は、経営の原点12か条から、これは反対の立場です。これについての理由をのべると、長くなりますのでやめておきます。
私も長く生きてきて経営というものを意識して、また、自分でも18年以上経営をしています。振り返ると経営にも流行があり、そのときは、これが新しい時代に適応した経営だといわれ、それに乗っかって、いかにも、新しい経営をしているように思ってる方が原理原則を逸脱し失敗の原因になっているというパターンを多く見てきました。
世の中の変化の方に目を向けるのは悪いことではないですが、その中でも変わらないものをベースに経営しないと右往左往して、実体のない、浮足立った経営になると思います。社員の方もそのような社長に振り回されているというのをよく見ますよ。
私は社長になって18年ですが、その間、父から引き継いだものは段階を踏んでたたんでいったので0になりましたが、18年前から自分がはじめてきたものについては付加価値は一回も下げた年がありません。また、会社は究極の衰退産業から最新のマーケティングの会社に変化しています。
それは、変化するものと変化しないもの両方をみながら経営し、変わらないものをベースに経営してきたからだと思っています。ですから、経営の原理原則を稲盛さんから教えていただいたことは本当にありがたいと思っているのです。