PRESIDENT BLOG

2020.03.02 イノベーションのこと

デザイン思考批判

イノベーションを生み出す思考法であるデザイン思考が広まることにより、それに対する批判というのもでるようになってきているようです。

でも、そうだろうなと思います。そんな簡単にイノベーションができるなら誰も苦労しないわけですから。そんな中、我々はデザイン思考を使用して(それだけではないですが・・)結果を出そうとしているわけですから、それだけでもチャレンジだと思います。

ただ、デザイン思考を取り巻く批判というものにも学ぶべき点はあるので、それをあげたいと思います。①ニーズ志向である②使いやすく便利にとどまる③大きな世界観につながらない

これらの批判は、3つ別のことですが1つのことかもしれないなと思います。ニーズ志向も一見良さそうですが、顧客のイノセント(本音)でなく、顕在的なニーズだけを追っているというような意味でしょうし、そういう意味では、短期的で理念がなく、面白そうなことに飛びつくというようなイメージがあるのかなと思います。

我々は、企業のブランディングも支援していますので、長期的に会社の業績が良くなることを考えますので、この批判はうなずけるところもあります。ある人が『デザイン思考を批判的に見る人は狭義に、受容的に見る人は広義に、デザイン思考を捉えているところがある。』と言っていましたが、まさしく、これが現状を言い当てていると思います。

我々は、デザイン思考をすることが目的ではありません。顧客にイノベーションを起こし、ブルーオーシャンの事業をつくっていただく。そのことで顧客の売上を上げたいと思っているのです。

デザイン思考はあくまでも手段です。デザイン思考の前に経営トップのカウンセリングをして、テーマ設定をする理念まで踏み込んで企業テーマを決めていくというのも顧客にとって本当に良いことは何かという視点があるからです。

デザイン思考は一つの手法ですが、当社に親和性がある手法だと思っているので、仕組みとして、顧客のイノベーティブな事業を創造するために一部使っているということです。デザイン思考が良いとか悪いでなく、用い方だと思っています。