PRESIDENT BLOG
空気を読むというと悪いイメージもありますね。昔、サイレントマジョリティーという曲もありましたが、周囲の同調圧力に負けて、正しいことが言えない、だから、空気を読んではいけないと。
これはある意味、正しい面もありますが、ここは、分けて考えたいと思います。つまり、空気を読む、知覚で感じるとその結果同調圧力に屈するというのを分けるということです。空気を読んで、知覚で感じることができても同調圧力に負けないというのは全然あるので、それはイコールではないですね。
逆に経営トップや事業をしている構成員で、空気を読めない人は危険だと思いますね。まず、そういう人は、自分が見えていないという人が多いです。自分や自社の実力が正当に評価できない人が会社を運営するととんでもないことになると思います。ですから、空気を読む、知覚で感じる能力というのは、私はリーダーには絶対に必要な素質だと思っています。
昔、笑っていいともという番組がありました。これは歴史的な長寿番組として有名ですが、その最後のタモリさんのスピーチを私よく覚えています。正確ではないですが、『自分は視聴者の方が何を望んでいるかを感じた。元々、ひねくれていた自分を、このような人格にしてくれたのは視聴者の望んでいることにそったからだ』と
先日、NO2の常務が退社しました、彼は、現場が好きで、全体をみながら、要所で営業面全般をフォローしてくれていました。私は、ずっと社員を育ててくれるように話をしていましたが、結果的には、まだ、会社として仕組み化できている状態でなく、まだまだ属人化している状態であると思います。
いずれにせよ、会社としては戦力ダウンは避けれない思ったので、仕組み化できるまでの短期(1年ほど)私が常務のやっていたことをしようと思っていて、リーダー会議でも話しをして、全社でも話しました。
しかし、そのときの社員の空気を私は察することができました。「これは後退ではないのか」と。それで、やはり、思い切って、1年というインターバルをおかずに仕組み化の方にいこうと思いなおしました。この結果が良いかどうかは、これからを見ないといけないのですが・・・誰に反対されたわけではないですが社員の中の沈黙の声に導かれて判断を変えたということを紹介しました。
この判断だけでなく、マーケティング的なこと、経営管理的なこことも、社員だけでなく、たくさんの顧客や世の中のことについても知覚で感じる、つまり空気を読むようにするということは、当然のことだと思いますし、ネガティブに考えない方が絶対いいと思っています。