PRESIDENT BLOG
会社にとって何が一番大事かと言うと、その会社の存在する目的かもしれません。最近でいうと、ミッション、ビジョン、バリューであり、日本語でいうと、経営理念と言ってもいいですし、これを総称して目的、理念、理想といってもいいのかなと思います。
今後、これが本当に大事になってくると思います。これは世界的にそうですが、特に日本ではそうではないですかね?欧米企業からも、日本企業にはパーパスがないと言われる始末ですから。
でも、どうなんでしょうか?このミッション、ビジョン、バリューを無理につくって、それで、余計にダメになる会社も多いと聞きます。
言っていることとやってることが違うというのが、その大きい原因ではないでしょうか?シュンビンでも、インナーブランディングというところから、顧客のそういう経営理念の立案に関わることも多くなってきました。
だからこそ、表面的な理念をつくって、顧客が使えないというところを避けないといけないなと思います。そんな中、これは実は経営者というか、宗教家の方なんですが、この理念について、こういう言い方をされました。『願望というのは、「こうなったらいいな」でいいんです。「こうしなければならない」でなく。』
私、これを聞いてハッとしたんです。というのも、実は、私もそうだったんです。今からもう20年ほど
前になりますが、新規事業をするにあたり、今の当社のような会社がないかと探していて、結局なかったんですね。
それで、「こういう会社があったらいいなあ」と思ったのがいつしか、「自分たちが、なれるんじゃないか」というふうに変わっていったんです。それが「中小企業の企画部を代行する」というミッションです。(恐らく当初はビジョンだったと思います)
もし、「こうあらねばならない」なら、ここまで、理想と現実に差があることを思わなかったでしょうね。「こうなったらいいなあ」ということであれば、結構、現実を無視した理想ができるはずです。でも、それはすぐでなく、皆がハッピーな状態でいられることは何かということから描いた願望でもあるので、継続できるんですよね。
だからひょっとしたら、もっとクライアントの願望を深く掘った方がいいのかもしれません。できるできないでなく。そのトップと社員の方の個性に着目して。
これはどちらかというとビジョンをつくるときのコツかもしれませんし、社長、社員の方の個性を深く掘ることは、成功のコツかもしれません。