PRESIDENT BLOG

2021.01.18 その他

集中と執着

集中と執着は混合されていると思います。これは、同じではなく、むしろ逆の意味です。中村天風さんの本で私は理解しました。

では、どう違うかというと、執着は心がその事柄にとらわれ、そのことで心が他のことを考えられない状態のことをいいます。ですから、違うことをやっていても、今やっていることを考えられない、分散するということがあります。

そのとらわれとは、欲です。もっと、もっと、という欲もありますし、嫌だ嫌だという欲もあります。どちらも感情がつくっています。その感情にとらわれている状態を執着といいます。

集中とは、その逆で、感情にとらわれずに、客観的に心をおいている状態です。心が澄んだ状態で、今目の前にあるものをとらえるので、心も疲れません。

ただ、言うは易しですが、人間には感情がない人はいませんので、執着しない状態をつくるというのは簡単ではないのです。ただ、できないことをしようとするのが努力ですし、人間はできるようにできていると思います。ということで、私が心掛けていることをお話しします。

一つめは、手放すということです。人間ですから感情が生まれますが、それを自分で感情が生まれたことを認め、その感情にとらわれないように自分に言い聞かせます。その間、1秒以下だと思いますが・・たまに、私も人間なので、とらわれてしまうときもありますが、絶対翌日までは持ち込んでは身体、精神を傷めてしまいます。特に、このようなコロナ禍のときなのでストレスも知らず知らずありますから。今手を打てないことは考えないということを心掛けています。

二つめは、1日1回、心を平穏な状態におくようにします。これは心をリセットするような感じです。私は座禅をして寝る前に瞑想を少しの時間しています。寝る前というのは、一番潜在意識に入りやすいときなので、寝る前がいいかなと思っています。

三つめは、目の前に現れたことに興味を持つということです。例えば、これは自分は興味ないとなって、必要なことに興味を持たないと、人間の集中というのは興味と密接な関係をもっているので、大事な時に集中できなくなるのです。人間の持つ習慣性ですね。これも、中村天風さんがおっしゃっていた有意注意ということです。

元々、私は、経営判断をするので稲盛さんの影響もあり、このようなことも勉強しましたが、集中するというのは、人生において、どのような方でも大事なことです。判断は皆していると思うので。今自分は執着していないか?集中できているか?そのことを客観的に考えていただければと思います。