PRESIDENT BLOG

2022.12.12 経営のこと

論理と感性

右脳と左脳の働きというのは、よく言われています。左脳は、いわゆる、論理的思考に強みがあり、右脳は感性に強みがあるといわれています。また、右利きの人は、左脳、左利きの人は、右脳。男性は、左脳、女性は右脳という意見も聞きます。

右脳と左脳は、完全に分断されているわけではありません。右脳と左脳は脳梁でつながっていて、脳は同時に機能しています。右利きの人でも、日常生活で左手をまったく使わない人はいません。ということは、どちらの強みも、人間は持っていると言えます。一般的には、どちらかに偏ると思いますが、どちらも鍛えることができると私は思っています。

でも、それは、どちらも鍛えても、どちらかに偏り、それが人の個性にもなるのかなと思っています。どちらも鍛えずに、個性というのは、少し違うということを思っています。なんでも個性というのは、今の時代のよくないところだと思っています。

その上で、自分を考えてみますと、どちらかに偏っているということはないんじゃないかと思っています。ちょうど、50対50。それが私の個性でもあり、会社の個性になっているのかなと思います。

21年前に会社が危機のときに、びんのデザインというところからデザインの力を信じ、今までやってきました。また、デザインの力が魔法のように顧客の問題解決することが好きです。よく、外部の方から「社長は元々デザインをされていたんですか?」と聞かれるのですが、そういうことはまったくありませんでした。小さい時から、絵を描くのが好きとかありませんでしたし、どちらかというと歴史の本を読んだり、スポーツも戦略面とか好きですし、論理的思考をすることが多かった気がします。

ただ、21年前、父から引き継いだ会社に強みを見いだせなかった私は自分の内面で自信のかけらをさがしはじめた中で、びんをデザインすることが自分にできると思えたんですね。これは、今思えばですが、京都、神戸という土壌で育ったことで感性が磨かれたということがあるのかもしれません。

また、そこから、パッケージやWeb、建築など、デザインのクリエイティブに興味を持ってきました。かといって、感性ばかりでなく、経営はどちらかというと論理的思考で管理システム、人事システムなど、論理的にするというのが個性で、どちらかというと、一般の方より、仕組化する方だと思います。

少し、私の身の上話が多くなりましたが、私たちの「中小企業の企画部を代行する」というのも、まさしく、この論理と感性の組み合わせのビジネスモデルです。戦略面を論理的にだしていき、クリエイティブでアウトプットする。また、Web運用支援のようにアウトプットしたものを論理的に分析します。(デザイン自体も論理と感性の融合だとも言えますが・・)

それで、今の日本に足りないのは、まさしく、この感性の部分だと思うんですね。男性社会だからかもしれません。論理と感性が必要なときに、必要に応じて、チームとして対応できるそういうことがこれからの日本に大いに必要になると思っています。そして、私たちの会社の中でも、全員が50:50ではないですね。それぞれの個性をみながら、チームで解決していく、両方鍛えていただくということだと思います。