PRESIDENT BLOG
前回のブログで会社の方向性などのことを話しました。方向性というのは、長期的に見て、こういう方向にいくということですが、そのためには、社外の外部環境、社内の内部環境を両方分析する必要があります。
社外のことといえば、世の中がどうなるか?社会がどうなるか?我々を取り巻く環境がどう変わるか?ということを読めないといけません。
社内のことは、自社の強み、個性を理解し、会社をそちらの方向に進ませる力も必要です。例えば、こうありたいという意志、社員との信頼関係、実績、人格などが必要です。
今回は前者の社外がどうなるか?ということについて、それを読むための視座を高くするということをお話ししたい。
世の中の流れを読むには、視座を高くする必要がありますが私は、3つの視点を常に意識しているような気がします。
1、歴史 2、原理原則 3、技術革新のイノベーション
例えば、歴史で言うと、今ですとコロナ禍というのがあり、世の中が終わりのように言う方もいらっしゃいますが、では、今までそういうことがなかったのか?というと、近くはスペイン風邪というウイルスもありましたし、ペストやコレラ、天然痘などの細菌もあり、今よりも甚大な被害があります。
原理原則は、長い時間をかけても変わらないものと言えます。世に流布する新しい考え方は哲学的なことは私はもうほとんど変わらないと思います。ですから、長期に持続した成功を望むなら、変わらないものを知り、判断にいかすべきだと思います。自分自身が確立していないのに新しい思想を取り入れ、
無茶苦茶になったという例は枚挙に暇なしだと思います。
技術革新のイノベーションは、技術的なことを詳しく知るということでなく、それが起こることで、社会がどう変わるか?ということです。人間は、変化を受け入れるまでに時間がかかります。ですが、破壊的イノベーションはスマホの拡がりに見るように5年もすれば、ほぼすべてが変わります。このような視点で、ニュースなどをみれば、達観してみれるため、世の中の動きが理解しやすくなります。
次に、もう一つ、自分なりにしていることがあります。それは、自分が、所属する業界の全体の社長ならどうするか?という考えを持つことです。例えば、昔びんを販売していたので、びんの業界全体の
トップだったらと考えましたし、クライアントで多い、食品や酒造の全体のトップならというのもよく考えました。
7年前に、ITを事業にしていったのですが、当時は業界では、まだまだ、浸透していなかったし、社内的にも懐疑的だったと思いますが、自分が業界全体のトップなら必ず、形はどうあれ、必要になってくるはずだという信念があったので、なんとか事業化していきました。それが今凄く活きていますね。
これらのことをすると、視座を高く持てるんじゃないかという自分なりの工夫を今回はお話ししました。ご参考までに。