PRESIDENT BLOG

2020.03.16 その他

自分を警戒する

人間の中で最も強烈な欲の一つによく思われたいという欲があります。この欲がきっかけになり、非常に人間を毒するものとして傲慢というものがあります。

これは本当に皮肉なもので、人間には自信、自己肯定というのが本当に大事なんですが、どのようなものも、足るを知るというものがあるものです。人間に食欲があるのは必要なものですが、だからといって摂取し過ぎると毒になるのと同じで、過度な自信は傲慢を生み、その人自身を滅ぼしてしまいます。

人間は他者との関係でしか生きれないですからね。他者が滅ぼしているようなのですが、それは、自分の傲慢が他者に反映されて自分に返ってきているのです。しかも悪いことに、食欲ですと身体が異変を教えてくれますが、傲慢は誰も教えてくれないのです。特に経営者などはそいうでしょうね。

ジェームスアレンが、心を庭に例えてましたが、本当にそうで、傲慢という種が心の庭に落ちてきて、それを放置すると根をはって、もうとれないものになっていきます。つまり、自分が傲慢であるという感性までも失われて、自覚さえなくなっていきます。

では、どうすれば良いか?それは毎日反省するということです。何かあったらでなく、毎日することです。そして、それは特に何を反省するかというと、傲慢な心です。

今日一日の言動を振り返り、自分の中で、人に良く思われたいという欲から発した傲慢というものを見つけ、ジャームスアレンのいうように心の庭に生えた雑草を省いていくのです。これは程度の差こそあれ、誰でもあります。特に自信がある人には強烈にあります。

自分というもの、人間というものを、深く理解し、欲の特性をわかり自分をコントロールしないといけません。自分を滅ぼす一番の敵は自分自身だということを理解し、自分を警戒し、毎日毎日を自分を矯正していくことで心が高まり、自分の人生を素晴らしいものにしていくことができると思っています。