PRESIDENT BLOG
個性の時代と言われて久しいですが、多くの方が、これで悩んでいます。自分らしさってなんなのか?自分がしたいことって何なのか?そして、それが見つからず、強迫観念がストレスとなります。
昔は、そんなことも考えずに、ただ、疑いもなく、目の前の仕事に没頭していたと思います。今でも、発展途上国はそうじゃないですかね?そういう意味では、ほんとに、何が幸せか、わからないですね。
自分らしさにとらわれ、それが自分を苦しめることになっているということですね。先進国では。
話は少し変わりますが、孫正義さんが、ビジョンを示せる人はは100名に1人と言っています。私も、多分、そんなものだろうなという感覚があります。ビジョンを出さないといけない経営者ですら、ほとんどの方が出せてないのが現実なので・・ビジョンがわからないというのは自分がわからないからかなと
思っています。だから、99%がそうなので、自分の個性がわからないというのが当たり前かもしれません。
宇宙はわれわれ人間に個性というものを与えました。本当に不思議なことに、同じような環境で育った
双子でも、まったく個性は違います。だから、これは宇宙にとって必要なんだろうと思います。昨今、ダイバーシティということも言われていますが、人の個性を把握し多様性を活かすようにしていく、ということ自体は間違いないです。
では、この自分らしさの問題の本質は何か?個性を追求することによって、苦しむ、そのエゴで周囲と
ぶつかる。また、強迫観念からストレスになる、それはすべて個性を好き嫌いととらえているからかなと思っています。
個性は、好き嫌いに近いものもあるから、そこを別にしないで表現する成功者もいらっしゃるので、だから皆、勘違いしてしまうということもあるのかと思っています。近いというのは何か?というと、それは結果として好きになるということです。じゃあ、やっぱり好きなことなんだろというのは、そうなんですが、私は、プロセスが違うと思っています。
私は、社員によく言うのは「個性というのは、自分を使ってどうやって世のため人のために活かすか?ということだ」と言っています。つまり、好き嫌いが先にくるのでなく、人がしてほしいということをやってみる、何かでお役に立つ。
そういうことで、他者の期待に応えていけば、その仕事を好きになり、それで、自分の個性がはっきりしていき、天命というまでになります。
私もそうでした。会社がつぶれるかもしれないというとき、目の前にある、自分ができそうなびんのデザインからスタートし、商品企画、ブランディングまで展開していますが、これは自分や、自分の会社の個性を使ってどうお客様、もっというなら世の中の役に立てるか?と考えてきたからです。
同じように、他社ですが、びんのデザインをしていた会社は充填機械などを販売する会社へと展開しています。それはそれで素晴らしい展開だと思います。
もし、自分の個性について悩んでいるなら、まずは、目の前の仕事を一生懸命にする、人がしてほしいことをする、ということが突破口になると思います。逆に自分の中の好き嫌いにとらわれ続けている人は、いつまでも自分の個性を見出すことができずにいるはずです。