PRESIDENT BLOG

2020.08.10 その他

経営者という配役

経営というのは劇場と同じというのを稲盛さんがいっていて、自分をなくす、執着をなくす上でも、大変いい考え方だなあと思っています。

つまり、私がシュンビンの経営トップであるというのも配役にすぎず、その舞台を降りたら、皆平等であるという。ただ、その配役を責任を持ってするというのも、それを(宇宙から?)与えられたものとして宿命だと思います。

例えば、私『会社を辞める人の送別会はしない』と決めています。寿退社で他社に行かない場合は別ですが・・もちろん、仲がいい社員同士が送別会をされる分はなんら問題がありません。私が言うのは、会社としてオフィシャルでしないということです。

経営トップというのは、一挙手一投足がメッセージになります。辞めた人の送別会をしたら、辞めるのを奨励することにもつながります。人間というのは群れると安心するという心理がありますね。それは組織において、悪い面ばかりでなく、仲間意識を醸成する良いところもあります。しかし、トップは、こういう欲にとらわれてはいけないと思いますね。

社員にとっても、そのようなケジメをトップが維持している方が組織を律することで結果的にはいいと思っています。

普通の舞台は、脚本があると思うのですが、この経営という舞台は、一人一人が脚本を書きます。その脚本によって、会社が変わってくると思うので、常にシュンビンのトップという役割に相応しいかというのを考え行動したいと思っています。