PRESIDENT BLOG
私たちの経営理念は、「全社員物心両面の幸福と世の中の貢献」です理念とミッションを別にしていますが、これを合体すると、「中小企業の企画部を代行し、顧客の売上げを上げることを通じて、全社員の物心両面の幸福と世の中の貢献を目指す」というふうになるかと思います。
私、この経営理念を自分でつくりました。つくりましたと言っても京セラと同じものをいれただけなのですが・・実はミッションの方が先にあったのですが、では、なんのためにそのミッションをするか?ということが、自分の中で納得いく答えがありませんでした。
会社というのは何のために存在するのか?人間とは何のために存在するのか?深く深く考えました。そして、色々なことを勉強して、最終的には、これしかないと思うようになりました。京セラさんと同じなので変えた方がいいかなとも思ったのですが、変えれなかったんですね。もし、するなら、上のように〇〇を通じてというのをいれるかどうかだと思います。同じ盛和塾で成長されている企業でも、「これしかない」と言ってられる方の声を何人も聞きました。
先日、ツイッター社を買収したイーロンマスク氏がすごいリストラをしたというニュースを聞きました。また、その後メタ社もリストラを凄い単位でされるというのを聞きました。私は、アメリカと日本では、人の雇用に対する社会と企業による負担の考え方が違うのかなと思いました。良い悪いでなく。
日本の場合は、企業が人の雇用に対しての責任をかなり負わないといけないというのが社会通念です。これは、もう日本の土壌なんですね。もちろん、これから変わっていくでしょうが、でも、今の時点では、それは変わってはないと思います。農家の方が、土壌を変えれないように、私たち経営者も日本という土壌を使わせている限り、その土壌にあった経営をしないといけません。
そのために、やはり、私は、「全社員の物心両面の幸福と世の中の貢献」というのがいるんだろうと思いますね。真面目な方ですと、これを掲げるのが、怖いという方がいらっしゃいます。私は、この気持ちすごくよくわかります。これを13年前に掲げたとき、すごく覚悟がいりました。でも、その後は、自分がしてきたことは、この理念以外のことをしていないというのは自信をもって言えます。また、これがあるおかげで、たくさん、社員に助けられてきました。それは、やはり、この言葉を掲げていたというのが大きいと思います。
社員の方も、これがないと、安心して仕事できないんじゃないですかね?例えば、新しいことをするというのは、色々な面でリスクもあるし、ストレスじゃないですか?社長だけでなく、社員にとっても、もし、何もしていないにしても、社長がそういうことをしていると不安になるもんです。それを自分や集団のためかどうかわからない状況で我慢できますかね?私は、信頼関係というのは、スキルじゃなく、そこが一番大事だと思うんですよね。
だから、会社が成長し、新しいことをやっている中で、信頼している社員が辞めていくというのは、そこが関係しているのかなと、まずは疑います。私は、自分にとって、すごいプレッシャーではありますが、この理念にして良かったと思いますし、日本企業と社会の雇用に対する関係が変わらない限り、すべての会社が経営理念に社員と世の中のためというのをいれられることをおすすめします。そのことで日本社会もよくなるのかなと思っています。