PRESIDENT BLOG
稲盛さんが、これから経営トップになる方がどういうことに気をつければいいですか?という問いに、5つほど答えられたのですが、その5つのうち、一番最初に答えられたのが、正しい判断基準を持つということです。
会社というのは判断の蓄積で成り立っています。それはほんの些細な言葉や振る舞いも含めて。そして、会社がうまくいっていないということは、やはり、間違った判断をしてしまっているということだと思います。なぜ、間違った判断をしているかというと、判断する人の判断基準が間違っているからでしょうね。
では、その判断基準はどこからきてるか?それはその人の哲学、宗教観から導き出されていると思います。日本人は、無宗教と思っている人が多いです。ですが、宗教というのは何が正しいと判断している限り、何かしらもっています。また、それは、親や配偶者やマスコミなどに影響を受けたり気づいてないですが、日本人が元々DNAに植え付けられたものもあります。
人として何が正しいか?というような原理原則で判断するように気を付けていれば、大きい間違いはしないのかなと思います。それがなく、自分勝手で世の中との調和を欠くような、損得の判断基準だと失敗していきます。
また、経営トップというあらゆる誘惑と困難が振りかかる中でその正しい判断を貫けるか?それは、よっぽど、自分の人生観を確固不抜なものにしないといけません。でないと、誘惑と困難に負けてしまいます。負けていることも気づかずいつの間にか変質してしまってるのかもしれませんが・・
正しい判断をするには、何が本質か?ということを勉強すると同時に、経営という現場、家庭などの実生活で、それを実践していき、信念化していくことが大事だと思います。実践するにあたっては、自分を無くす無私の状態になることです。そのことで、何が正しいのか?は、見えてくると思っています。