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2024.12.09 ブランディングのこと

登る山を決める覚悟

登る山を決める、つまり、ビジョンやミッションを決めるというのは、経営の中でも、最も大事なことの一つです。私が好きでTikTokで何回も聞いている孫正義さんのメッセージがあります。まずは、それをご紹介しますね。

「志高く。人生一回しかない。自分の登る山を決めてください。みんな一生懸命に生きているんです。だけどね、自分の登る山を腹の底から決めていない人が99%なんです。なんとなく人生を過ごしてる。登る山を決めずに人生を歩くことは彷徨うに等しい。自分の人生を無駄にしないでください。大切にしてください。」

ここでのポイントは、実は99%の方が登る山を決めていないということです。いや、決めているという方もいらっしゃるかもしれませんが、この孫さんの言うように、腹の底から決めていますか?ということです。それがないと、迫りくる苦難に耐えられないと思います。

では、何をもって、腹の底からと言えるのか?それは簡単です。そのビジョン、ミッションを自分の命に換えても、達成したいですか?ということです。

シュンビンのビジョン「イノベーションを共に創る」ミッション「中小企業の企画部を代行する」このいずれも、自分は自分の命に換えてもするつもりです。それだけ、その達成に人生を集中しています。そして、ミッションについては、70%できてきていると思っています。

これについてはストーリーがあります。私は、2001年びんの洗浄業という究極の衰退事業を引き継ぎ、
自分達でデザインしたびんで活力を見出し、その中で、2004年に中小企業の企画部を代行するというミッションができました。(ミッションとは言っていましたが、ビジョンだったと思います。)でも、当時は、まだ、自分たちでデザインしたびんで日本全国に行商していたときです。まずは、KPIとしてトータルパッケージの会社を目指しました。

そして、2012年、トータルパッケージの会社までいけたなということで、そこから、また、一から中小企業の企画を代行する会社になるために、今までの事業はある程度社員に任せ、一人で、模索しはじめました。

ですが、トータルパッケージの会社から中小企業の会社になるには、随分と違うので、とにかく、何からはじめていいかわからず、失敗の連続なんですね。そんな中、そのために採用した社員が、既存の社員から批判されるという出来事がありました。

私は、その社員にも今までの社員にも、こうして成功させるという納得させれるものがなく、つい「自分は、このことに命を懸けているんだ」と、理屈とも言えないような理屈を言うようになりました。

しかし、そう言われたら、もう社員としても返す言葉がないんです。だって、そのことに命を懸けているのは私だけですから。

そうすると、不思議なことに、2016年ぐらいからキッカケができ、社員も手伝ってくれるようになり、いつの間にかそのような会社になっていました。

だから、私は思うんですね。覚悟がすべてを変えると。

そして、私たちがやっている、ビジョンやミッションの設計というのは、実は、経営者に覚悟を促すものでもあるんです。経営者に覚悟がないと、社員は不幸ですから、結局は、それがお客様の社員、いや、すべての人の幸福にもつながっています。

そして、私たちも、お客様が、そういう覚悟をしていただくということを、リスペクトし、同じような熱量、エネルギーでお客様に貢献していきたいと思います。それが私たちのストーリーからくる企業文化だと思っています。