PRESIDENT BLOG
今、ジャニーズの性加害の問題に注目しています。私、ゴシップとかあまり見ないのですが、こういう企業がらみのものというのは、興味があります。だから、ビックモーターなども興味があってみていました。また、ゴシップではないですが、楽天なども興味を持ってみています。このようなときになったら、自分ならどうするか?というのを考えることが経営にも参考になると思うからです。
特に、今回の場合は、戦後最大級の性犯罪であり、マスコミや社会が見て見ぬふりをしたということで、日本人の特性というのを考えるキッカケにもなるのですが、それを今回取り上げるとテーマがでかすぎるので、それを置いて、今回は、経営者の判断ということにしぼります。
東山さんが新しい社長になられましたが、今回の、主役は誰か?というと、やはり、藤島ジェリー景子前社長だと私は思います。だって、100%ジャニーズの株を持っていて、代表者でもあるので。結局は藤島さんの判断が会社の方向を決めるということになると思うので。逆に代表権を持つということは、そうでないと、これまた、法律的に問題だと思います。
その上での、今回の記者会見についての私の評価をいうと、良い面は性加害を認めて謝罪し、被害者の保証を約束したというところです。でも、これは、もう当たり前なんですが・・
悪いところは、解体的出直しというところで、体制を変えなかったというところです。もちろん、社長は東山さんということですが、そこは雇われ社長ですから、隠れ蓑といわれても仕方ないでしょうね。
なぜ、こういう判断になるか?というと、これはもう簡単で「私」が入っているからです。「自分は被害者の保証だけしかしません。そのためにも代表者で100%株主であった方がいい」これは、言い訳だと思います。結局、(弁護士など)周囲の人から色々アドバイスを受けるのですが、もっともらしい、自分の都合にいい案を、採用してしまうんでしょうね。
もし、「私」をなくしたら、もっと色々な策があるはずです。例えば、現在のジャニーズという会社を補償と資産管理だけの会社として、それの代表者として藤島さんがされる。実業の部分は切り離して、新しい会社として、上場するなどもできます。その上場までの準備期間として、東山さんが社長をされるならいいんじゃないですかね。
これは、社員(タレント)を守るためにもいいと思います。残念ながら、このままだと、特に、スポンサーなども少なからずひかざるをえないんじゃないでしょうか。もし、そうじゃないなら、日本は相当やばいかもしれません。
私も、今上場を検討していますが、非上場だと、100%個人商店と同じだと思います。弊社も、私の一族の持ち株の比率は60%ぐらいなんですが、実態は、現在の評価額で相続税なども支払わないといけませんし、それは数千万とかにもなります。
私が社長になって、配当が良いからということで、社員に持ち株制度を昔から推進してきましたが、それを元々の株価(額面)のような低価格で渡しています。昔から上場するとか思ってなかったので・・これが非上場なら、会社を辞めて現金化するときも、安い価格でいい(配当還元方式)と思いますが、上場すると私が相続税の評価額でされてきたような株価になります。そうすると、社員の持ち株も、買った額からするととんでもなく高い評価額になります。
これは、私の方から見ると、どうなるかというと、100%自分のものだったのが、60%になるということも言えるんです。つまり、40%ほぼなくなるということです。わかりますかね?
しかし、なんでこれをするかというと、会社をオフィシャルな会社として、ゴーイングコンサーン、永続的にし、会社のミッションを達成する為に、社会的な信用が必要だという観点からです。
そこに「私」はないじゃないですか。もちろん、絶対ないわけでなく、それで、十分自分も幸せだという考えからです。金銭的な損得だけでなく。また、結果として株がさらに上がれば、損ともいえません・・
自分を無くして、物事を考え、利己を抑えることが、会社を代表するトップは絶対的に大事なのかなと思います。今回の会見をみて、そう思いました。簡単なことではないですが・・