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2024.07.29 その他

意志に強弱はない

私は、中村天風さんの哲学を繰り返し勉強しています。それは、一番は、経営者に必要である意志の力を強くしたいということだと思います。それは、以前もブログなどでもお話ししましたが常に努力はしています。

それで、勉強していて気付いたのですが、意志に元々強弱はないんじゃないか?ということです。こういうと、では、何のために意志を強くするために努力しているか?となると思うのですが、それは意志の力そのものを強くするということではなく、意志を弱くするものをコントロールすることで意志の力が強く出るようにするというではないかと気づいたということです。

例えて言えば、太陽の光が雲に塞がれると太陽の光がはいらない。でも、それは太陽の力が弱くなった
からではないというようなイメージです。意志の力は、そもそも、皆同じなのかもしれません。もう少しわかりやすいように、これも、いつも言っていますが、心の分類について話します。

人間の心は、物質心、植物心、本能(動物)心、理性心、霊性心にわかれます。物質心、植物心は、今回は説明を省くとして本能心は、人間の生存し、自分の存在を守るための心で、要は、食欲、睡眠欲、性欲なども、この本能心からでています。同時に、怒り、悲しみ、恐れ、それに派生する嫉妬、恨みなども本能心からでています。

理性心は、物事の善悪や損得を判別する心です。ですが、判別するだけで、本能心を統御できません。
また、発達性のものでもあります。理性心があり、自分が悪い、こういう考えをしてはいけないということがわかりながら、抗することができない。これは、さらなる苦しみを生みます。

霊性心は、人間に誰にでも備わってる良心です。また、インスピレーション、ひらめきというのも、
この霊性心です。また、霊性心は、造物主の心とつながっています。そして、この意志というのもまた、霊性心に属しています。

だから、霊性心に判断を任せ、本能心をコントロールできれば、人生はうまくいき、幸福になっていくということです。本能心がダメなわけではありません。この意志の力が、理性心と本能心をコントロールするということなんです。

だから、元々あるものだから、強いも弱いもなく、強弱を感じるのは、本能心と理性心が邪魔している
からなんですね。だから、意志の力とは、ある意味、自分の心の中に消極的思考をいれず、積極的でいるという訓練が必要なんだということだと思います。中村天風さんの提唱する「積極」というのは本当に深いなと勉強すればするほど思います。