PRESIDENT BLOG

2024.09.02 その他

悪に近づかない

私も、57歳になりました。経営トップになって、もうすぐ23年になります。その間、自分自身も色々な経験をすると同時に、本当に色々な人を観てきました。直接、知っている方だけでなく、有名な経営者や政治家や芸能人も。

それで、この人は、成功する、この人は失敗するというのもわかるんですね。それはどこでわかるか?というと、その人の考え方と行動です。そして、一見、華やかで、成功してそうに見えている人でも、多分、いつか失敗するだろうなとわかります。そして、それはしばらくすると、100%的中します。

人生を失敗しないという条件の大きな要因として、この悪に近づかないということがあると思います。私は、35歳で社長になったときに、真面目に一生懸命仕事をせざるを得ないところに追い込まれて、今までの遊び、怠惰な習慣を断ちました。

経営者にありがちな、スナックにいったり、ゴルフにいったり高い食事をしたり、まったくしなくなりました。そして、途中で、はじめは、会社が厳しい状態だから、こういう仕事に打ち込むしかない状態だが、余裕ができれば、経営者として、相応しい付き合い、遊びも必要だと思っていたのですが、それは違うんじゃないかと感じるようになってきました。

それは、女性関係、賭け事、ゴルフなど、あとは、スポーツや芸能などに興味を持つパトロン的考えなど、その他、怠惰を誘うものは、すべて、没落を呼ぶので、それに近づかない方がいいということです。

いや、ゴルフなどは、付き合いもあるし、健康にもいいじゃないか節度を持てば問題ないのではないか?もちろん、ゴルフ自体は素晴らしいスポーツで、別にどうこうはないです。節度を持てばですね。
ですが、はじめはそうかもしれませんが、途中で必ず傲慢になり、没落している芽が入るんですね。ゴルフは悪くないのですが、ゴルフについている精神的な贅沢、傲慢の芽が、リスクを大きくするということです。

ゴルフは、わかりずらいですかね?では、麻雀はどうです。麻雀もそれ自体は悪くないじゃないですか?でも、それをしている人たち、賭博性などを考えると、最初は、そうでなくても、いつしか、ギャンブルに巻き込まれます。

残念ながら、人間は、善よりも悪のほうに影響を受けやすいようにつくられているんですね。だから、自分が傲慢になりそうな、又は怠惰になりそうなすべてのものに近づかない、一生懸命に仕事に打ち込む、それが幸せな人生を送れるコツかなと思います。

人生で大きい失敗をする人を観ると、やはり、どこかで、そういう傲慢が芽生えているような気がします。そして、そういう人は自分に原因があるとは思ってないんですね。

人間は弱いです。虚栄心や本能の誘惑に対して、それが目の前にある状態で、自分を律することができる人というのはそうはいないと私は思います。だから、私は、自分自身をそういう場所で節度を保つことを疑っているので近づかないということです。

自分を悪に近づけない。自分を警戒する。真面目に一生懸命仕事に打ち込む。これは幸せへの近道だと確信しています。