PRESIDENT BLOG
経営者友達に、強いといわれることがあります。この強いとうのをどこで感じるのでしょうか?意志の強さとか、困難に対する耐性とかでしょうか・・。それで、それは持って生まれたものですか?それとも後天的なんですか?と聞かれます。私は、この質問については、実は、どちらかということではないと思っています。どういうことか?それをこれから説明したいと思います。
まず、私の場合、昔からすると、確かに強くなったと思います。それは環境や立場がそうせざるをえなかったということもあります。それでいうと、後天的とおっしゃられると思うんですが、そうではないんですね。
人間は、皆、強さを先天的に持っているんですよ。男女の区別なく。例えば、私の家内はあまり決断するのとか嫌がるのですが、子供のことになると強くなれる人なんです。そう考えると、強くなるひとつのヒントは、自分が守りたい、誰かのためにというとき、人間は強くなれるのかなと思います。
そして、それと関連しているかもしれませんが、自分を無くした時ですね。強さを邪魔するのは、恐怖ですよね。自分が責められるんじゃないか?人にどう思われるか?傷つくんじゃないか?それがあると、そのことから逃げようとします。
でも、自分を無くすとどうですか?何も怖くなくなりますよね。恐怖をなくし、人のためにという心を持った時、人は勇気がでてくるようにすべての人がなっているんです。人のためを思うから自分がなくなるのかもしれませんが・・なので、これは性格ではないです。強くなる訓練をしてないんですね。訓練とはどういうことか?元々ある人間の強さを渙発する(でるようにする)ということです。
そのやり方は、怒り、恐怖、悲しみ、妬み、恨みなど消極的な考えをやめ、または、振り払います。なぜなら、これらはすべて自分を守るためにでてきている心だからです。それで、正直で明るく、世のため人のためという利他の心に変えていくんです。
そして、人を守りたいという美しい心を持って、日々の仕事を熱誠をもってあたるということです。それが強さの源泉だと思います。なので、私が強く見えるなら、それは相対的なもので、その見えている人と比較して強く見えるんでしょう。でも、自分も
稲盛さんとかからすれば、すごく弱いですし・・そこは不断の努力で強くしていくということです。
性格にしてしまったら、強くしようなんて思わないじゃないですか?結構、この強さが自分の中に在ると思えるかどうかは仕事においても人生においても大事なんじゃないかと思います。特に仕事は強さがないと解決しないことが多いので。仕事のレベル、求められることが上がっててくると、必ずそこが乗り越えるべき壁になってきます。