PRESIDENT BLOG
最近、YouTubeで仏教の教えをベースに一問一答されているチャネルがあるのですが、すごく勉強になります。その和尚さんが、よく、仏教とは、智慧の宗教だとおっしゃっています。智慧とは、一般的な知識を得る知恵ではなく、経験による様々な気づきにより、モノゴトを正しく捉える事が出来るようになることです。
人間は、自分から物事を考えます。そして、欲と怒りにとらわれています。妬み、恨み、常にイライラしている、感謝の心がなく常に不平不満、そのような状態は、すべて、自分を先に考えていて、欲や怒りが変形して現れています。そして、それが自分が原因だとは自分ではわかっていない状態なんです。
そういう人は決まって、理由をつけています。
これが怒られずいられるか?
これが怖がらずにいられるか?
これが悲しまずにいられるか?
と・・
昔は知りませんが、今は、誰も、何もしていないのに、自分にとらわれ、何かの理由をつけ、マイナス感情を周囲にもまき散らします。それは、自分だけでなく周囲の運命や健康までにも悪い影響を与えます。それを仏教的に言うと愚かな状態といいます。誰も、そういうマイナスの人には近寄りたくないですから。知らず知らず、孤独を招き、自分を自分で痛めつけているのです。
それを回避するには、智慧がある生き方、巧みな生き方が必要です。そのためには、人間とは何かという見識が必要ですし、それに
周囲の人のことを考え、周囲を活きるように自分自身を変えていく必要があります。具体的には、素直で、謙虚で、明るく前向きで、常に感謝の心を持っている、そういうふうにしていくということです。
そのためには、自分というとらわれをなくすということです。人間というものを理解し、自分の人格を鍛え、自分よりも他人のために生きる、そういう人は、他の人の運命もよくし周囲に人が集まってきます。
仏教では、愚かな人を悪とみなし、巧みな人を善とみますが、それは上に言ったような、その人の考え方が周囲を破壊もし、建設もするという理由からです。会社経営でも、巧みに生きる集団をつくらないといけないと思っています。それが全社員の幸せのためです。