PRESIDENT BLOG

2020.02.25 経営のこと

堅実に夢を実現する方法

人間の持つ理想をイメージするという力はすごいものがあると思います。『思ったことは実現する』ということがあらゆる成功体験などでも語られていることですが、それは真理であると思います。

しかし、夢を実現したが長続きせずすぐに会社が崩壊してしまう又は実現しそうになったが、それに会社がついていけなくなって会社が崩壊してしまったというようなことも聞きます。これは、『組織は人の器以上にはならない』というもうひとつの真理が影響しています。

哲学的に考えれば、これが宇宙の流れである、進化と調和ということかもしれません。トップはこれを見極め、コントロールしていく必要があります。

先日、クライアントで、詳細の内容は伏せたいですが、こういう質問がありました。『今では全然実現できそうもない夢を持っていますが今の時点でなにがしかの行動にうつすべきでしょうか?』ということです。それに対しての私の答えが『思ったり勉強したりすることはすごく良いと思いますが組織として実行にうつすことことは、まだしなくていいと思います』と。

そして、自分の例をお伝えしました。それをお話ししたいと思います。私は社長になって18年がたちます。最初の1年は準備期間でしたが、1年後に瓶を洗浄していた会社から自分たちのデザインした瓶を製造・販売するということをはじめました。それをはじめて1年後ぐらいに、つまり16年前に今のミッションである『中小企業の企画部を代行する』というような夢をぼんやりとですが思いはじめました。

普通は、その夢と現実とのギャップに耐えれないと思うのですが、状況が許さなかったということもありますが、夢は夢として持ちながら行動は現実に対することを自分の中で分けることができました。

それから5年経って、つまり、今から11年前に瓶のデザインの会社から、商品パッケージ全体のデザインと資材を販売する会社に舵を切りました。

それがまた、徐々にですがうまくいきはじめ、そして4年ぐらいたって、つまり7年前に、ようやく、商品企画の会社から中小企業の企画部を代行する会社に対して動き始めました。ですが、そのことにかかわったのは最初は私1人です。

そして、これが難産でしたが、今から3年前ぐらいに、カタチができてきて今では、17年前に描いた夢の通りの会社になっています。もちろん、完成形ではありませんから、さらに、これを進めていきたいと思っています。

長くなりましたが、言いたいことは夢と目標を分けるということです。夢を持つのはいいのですが、いきなりそこにいくのでなく、それは頭にいれておいて、潜在意識に任せておくということです。そうすれば潜在意識がその夢へと連れて行ってくれます。日々の行動は集中しないといけないので、直近の目標、例えば初期だと自分たちでデザインした瓶で会社として成り立つようにするということだけに行動をしぼる、余計なことはしないということです。

私は、このやり方を堅実に夢を実現する方法としてお薦めしています。