PRESIDENT BLOG
イノベーションといえば、今はそうでもないですが、昔は技術革新と訳されていたので難しいもの、中小企業には関係の無いものととらわれているような気がします。
でも、そうではないと思いますね。ドラッガーもイノベーションの7つの機会の中で、もっとも
難しいのが技術革新、新しい知識を利用することで、リスクが大きいと言っています。
確実性が高い順に紹介すると、予期せぬことをみつけ利用すること、これは、小さい成功を追うと同じです。また、消費者ニーズのギャップや不満を利用すること、流通のプロセスが変化についていけないことを利用する、産業構造の変化しておいるのに業界がついていけてないところを利用する、人口構成の変化についていけてないところを利用する、認識(意識)の変化、これは、同じことでも消費者の意識が変わったところを利用するというのがイノベーションの機会です。
もちろん、技術革新も表面上は大事なんですが、それは手段の一つです。上にあげた機会は、全て、すでに起こった変化を利用するということです。
だから、私、イノベーションは、どのような会社でも追及すべきものだと思っています。それは、最初は、ほんの少しのイノベーションなのですが、それが新しいイノベーションの機会をつくるキッカケになり、積み重ねだと思います。それは失敗でさえもそうです。
小さい会社ですが、自分の経験上でもそうです。18年前に社長になり、会社は大きく変化しましたが、18年前に今と同じことができるかというとできないんですね。
だから、他社が同じことをしようとしても無理なわけです。これは、逆もしかりで、うちが他社を真似ることも難しいです。だから、この世の中はおもしろいのですが。
最近、ネットフリックスが元々DVDのレンタルを配達していた会社だと知りました。これは想像ですが、最初のイノベーションはDVDを配達するという小さい流通上の不便を利用するイノベーション
だったのではないでしょうか?それが、映像を配信し、自分たちで番組を制作し、世界中で番組を配信する会社に発展しています。
いきなり大きいことをしようとしてもできません。まずはイノベーションを意識し、今あるところからイノベーションを起こしていくこと、それが、将来のイノベーションの種になると思います。