PRESIDENT BLOG

2022.12.26 その他

困難は愛が形を変えたもの

先日、息子に、仕事する上での心構えを聞かれて答えたことのひとつです。それは、人生には必ず困難がある。そのときに絶対に逃げてはいけないし、愚痴を言ってもよくない。困難は、その人を成長させるためにあるものだということです。

人間の力は、無限であり、それは潜勢力という、潜在意識化にあるものだと思います。中村天風さんによると、人間の力は、能力、体力、精力、判断力、断行力、それと胆力という6つあります。それが積極的な心になることで、6つともがでるようになってきます。これは、人間に本来備わっているものなんですが、人間の消極的な考えが、それに蓋をして、出せないように自分でしています。

特に、この困難には、胆力が必要です。胆力とは、物事に対して臆したり、動じたりしない精神力のことです。胆力がないと、困難に立ち向かわずに、なんとか理由をつけて逃げようとします。それをすると、不思議なことですが、困難が雪だるま式に膨れ上がり、ピンチがピンチを呼ぶということになります。

「チャンスは、ピンチの顔をしてやってくる」「人生万事塞翁が馬」「災いを転じて福となす」などの言葉は、いずれも、この胆力が
困難に真正面からぶつかる勇気を与え困難を乗り越え、ピンチを逆にチャンスに変えた人の言葉だと思います。

あと、愛とは、私は不偏愛だと思っています。この人は好きだがこの人は嫌いというのは愛ではないですね。すべての人を進化発展に促す、それが愛だと思っています。

そういう意味では困難があるから、人間というのは、進化しようとするという意味では、まさに、困難は愛だと思うんです。困難が自分を成長させるものととらえて、逃げずにぶつかっていくことは人生において何よりも大事なことです。