PRESIDENT BLOG
最近、コロナの影響で、ボランティアなど何かをしてあげたいというのが報道でも流れます。そのこと自体は素晴らしい行為だと思いますが、会社としてされるなら、優先順位があると思っています。とにかく、マスコミは表面しか見ないですからね。
例えば、社員の平均給与が著しく低く、社長だけが高給を取っていて、社長の一存で会社のお金で寄附行為をしているとしたらどうでしょうか?それは、善の優先順位が違うんじゃないかと思います。
また、最近でいうと、ある会社が医療機関に寄附行為をしたというのがニュースででていました。しかし、その会社が、社員・契約の方を休職させていて60%しか報酬をだしていないとすればどうでしょうか。規定通りだから法律には抵触していませし、今のこのような状況ですから、私は、そのこと自体は否定できない面があると思いますが、それで寄附行為をされたんじゃ、社員としてはたまったものではないんじゃないかと思います。
私は、会社として、事業として、やっている限り、事業を通じて世の為人の為になるというのが、企業の本来の使命だと思っています。それは危機のときでも同じです。いや、危機のときこそ、存在
が問われるんじゃないでしょうか?今までのことに感謝し、事業を通じて、どうしたら、コロナの社会でも世の為人の為に尽くせるだろうか?それをまずしないといけないです。あと、ボランティアは長続きしないです。だってボランティアの原資も企業が生んだ付加価値ですから。
そして、社員を守らないといけません。寄附というのは、自分に余裕があったらするものですから、
社員も守れないのにしていたら本末転倒だと思います。
しかし、寄附行為をするなといっているわけではありません。私も昔少額ですが、東日本大震災があったとき、東北のお客様もいらっしゃるので、なんとかしてあげたいという思いがでてきて、社員にはかって、賛同をえて寄附をしたということがありました。
今までよりも平均給与が少なく、会社としても弱い時でした。でも、それは当時の社員皆が賛同してくれてすることができました。もし、寄附をする場合でも、会社でするということは、そのように皆の賛同を得るというのが特に中小企業の場合はいるんじゃないかと私は思います。