PRESIDENT BLOG
“ピンチはチャンス”言い古された言葉ですが、この言葉の真意を本当の意味で体験をもって理解されている方は少ないんだろうと思います。
また、それを理解していても、そういう状況にならないと視野が狭くなっているのに気づかないとか。今回は、そういう人間の思考の不思議さを考えてみたいと思っています。
私が最大の危機だったのが社長になったころの18年前だと思います。そのときは生きるか死ぬかであって、とにかく武器が少ないにも関わらず、その中で考えうることはすべてやっていたと思います。
それが少しづつ武器が増えてきて、経営も余裕がでてきました。それでもその18年の過程というのは順風満帆ではなかったですし、色々なことがありましたが、それでも生きるか死ぬかというようなところにはなかったというのも事実です。
しかし、この1~2カ月で状況が急変。新型コロナウイルスが日本だけでなく世界でもひろまって、命の危機だけでなく経済的にも危機というのが世界中に起こっています。それは、以前のブログでもお話ししました。
それで、計画の見直しをせざるをえなくなり、その制限された中で何ができるかを考えると、今まで考えもしなかった案がでてくるのです。それが平時のときになぜでなかったか?ということなんです。
イノベーションの勉強して理解が深まったのですが、やはり我々はなんらかのパラダイム(思い込み)をもって生きているんだと思いますね。それが、行動が制約されることで、パラダイムをブレークスルーできるようになるんだと思います。
ドラッガーも『危機の時に自らを変えれるものはチャンスに出会う』と言っています。現実を嘆くのでなく、それに果敢に自らを変化させて立ち向かっていくというのが危機のときには大事だと思って
います。