これは、私の尊敬する稲盛さんがＫＤＤＩを創業されるときに、自問自答した言葉です。日々の判断の中で、私がもっとも大事にしているのがこの言葉であり、特に新しいことをする場合は、この言葉からはいります。

2月10日に新事業である『蔵開き.jp』というサイトをオープンしました。これは、1年近くの準備期間をかけていますが、元々のキッカケは、ある部署がコロナ禍で売上が激減する中、何か、違う部署のことでも役に立ちたいと言っていただいたのですが、それは気持はありがたいが、顧客の為ではないので、コロナ禍で困ってるお客様の為に何ができるかを考えてほしいということで、このビジネスに行き着いたということです。

なぜ、この言葉にこだわるか？ここからは少し哲学的になりますが、こういう理解をすると深まるので、簡単にお話ししたい。

この世界をつくった宇宙の流れというものがあります。それは真善美です。そして、その流れに沿うと物事がうまくいき、反発すると失敗します。そして、人間も本質は真善美なんです。それは潜在意識が
真善美だからです。そして、その真善美を出していくのに一番邪魔をするのが私心です。

真は、真心、誠実、嘘がない。美は調和がとれている状態、善は愛です。だれか特定ということでなく皆がフェアに善いということです。私心は、自分に善いという状態です。だから、調和を崩し失敗につながります。

先ほどの『蔵開き.jp』に戻すと、酒造メーカーさんにとっては間違いなく善です。すでにテストをしていますが、本当に感謝していただきます。

ただ、今回は特に、そこも大事ですが、消費者の方が大事になります。そこも善でなければなりません。そのためには、価格と商品・サービスのバランス、コンテンツのコンセプトの面白さ、動画の質、蔵の魅力を十分に伝え消費者の方に価値を伝えれるかというのが大事になります。

それぞれの地域文化を知る、その個性豊かな伝統を伝えそれを海外の方も知ってほしい。それを知ることで知的な体験と日本人としての誇り、そういうものを提供したいと思います。

『動機が善で私心がなければ結果は問う必要がありません。必ず成功するのです』ということを稲盛さんが言っていました。これが本当に善か？これから事業をしていく中で色々な場面で、それを問われていくと思いますが、最初の想いを純粋に貫けば、必ず成功すると思います。