PRESIDENT BLOG
迷ったときには、自分にとってしんどい方を選ぶ」これ、誰の言葉かは忘れましたが、私が、若くにして社長になったときから、自分の中で、なぜか大事だなと思って心がけていることです。ですが、これは本当によかったと思う一つです。
人間は1日に3万5千回の判断をしているらしいですね。中にはルーティーン、習慣になっていることが多いと思いますが、その中でも、意識して、自分を変えることをしていかないと成長しないのかなと思います。
なぜ、しんどい方を選ぶのか?人間は自己防衛本能というのがあります。それは、長い太古の歴史から人間の生命を生かしてきた本当に大事なものです。ですが、心というのが道具であるがゆえに、自分を守るべきものが逆に自分をダメにしてしまうものにもなりえるということがあります。
一つ例をだします。本当にこれは昔の話で、もう時効ですが私が学生のときの話です。友人が、人身事故を起こしたんです。人身事故と言っても、本当にかすっただけのようで、一旦止まって、車から降りたらしいんですね。ですが、そのあたった方が怒鳴られたことで、その友人は動顛し、なんと、車に
乗り直して逃走したようなんですが、警察ってすごいですね。一斉指名手配され、数時間後にはお縄になったということです。
これは、冷静に考えれば、逃げきれないというのはわかりそうなものだし、大きいけがもないわけですから、怒鳴られても誠実に謝罪すれば、少なくとも逮捕されるようなことにならないわけで、まさしく、一利もないというのは、わかりそうなものだと思います。
これを言うと、皆さん、笑われるんですが、日々の仕事の中でもクレームが重ねて出る方、全然成長がない方というのは、多かれ少なかれ、このパターンですよ。
つまり、目の前の嫌なことから逃げるという楽な方を、知らず知らず選んでいるんです。それで、誰もがわかるような嘘をつきます。これは、なぜかというと?この自己防衛本能が悪く作用しているということなんです。ある意味、習慣化して病気のようになっています。
では、それを直すには、どうすればよいか?これは冒頭にいったことなんです。しんどい方を選ぶ。これは言い方を変えれば勇気を持つということです。
人生のすべては、この勇気で解決できます。自分の中の消極的な言動、思考をなくすのも、この勇気が関わっています。勇気で自分の心に圧力をかける。心は道具ですから。あえて、自分がしんどい方を選ぶ、これは、そのときはしんどくとも、絶対に人生を好転させると思っています。日々の悪習慣を断ち、自分の運命を拓いていくには、この勇気しかないと思っています。