PRESIDENT BLOG

2025.03.03 経営のこと

労働環境の改善は企業体質を弱くする

これ、書き間違いかなと思われると思いますが、そうではありません。弊社は、私が社長になったときは、もうボロボロで労働環境は最悪の状況でした。しかし、今は、ありがたいことに、外部からも羨ましがられるような労働環境になっています。労働条件も含めて、中小企業で、ここまでしているところも少ないと思います。

私、思うんですよね。会社が成長してきて、途中で成長が止まるというのは、管理体制がその成長段階に相応しいように変化させていないということがあると思うんです。この管理体制に、労働環境の改善も当然入っています。インナーブランディングではいると、それができてない会社があって成長を阻害しているなと感じます。だから、これはしないといけないことではあるんです。

しかし、皮肉なものですねそれをやらないと成長しないのですが、それをすると長期でみると、すればするほど企業体質は弱くなるという。だから、結局、組織や人間というのはすべて滅びに向かっているのかなと思います。少し哲学的になりますが・・

これはでも、家庭で置き換えるとわかりやすいです。例えば、自分の子供に、学校も、就職もお膳立てして、家も買ってあげ、自分のお墓までも用意したとしたら、その子供はどうなります?絶対ダメになりますよね。

「子孫に美田を残さず」とはよく言ったもので・・人間が成長するのは、自分自身で考えても、苦難、つまり悪い環境の中で、自分を創っていくことで成長します。しかし、子供にしても、社員にしても、あえて、悪環境を与えるか?というと、それはできないと思います。

だから、企業体質が弱くなるということは、腹に落した上で、なおかつ、新しく生まれるような事業をいれていく、そうして、常に組織が若返るようにしていくということしかできないんじゃないかな思います。