PRESIDENT BLOG

2019.11.18 シュンビンのこと

全社員の物心両面の幸福

シュンビンの経営理念は、『全社員の物心両面の幸福と世の中への貢献』です。これは、今から12年前にミッションの上位概念として打ち出したものです。12年前は、社長になって6年が経過していたころです。なんとか、危機を脱することができたという実感が自分の中で確立した時この会社の目的を考えるようになりました。

そのときには、ミッションである中小企業の企画部という方向性はあったのですが、それは事業の方向性であり、では、なんのためにそれを目指すのか?という経営の目的の答えについて悩んでいたときでした。

それは、こういうことがあったからです。社長になって、1年目に今までにない赤字を出しました。
そのときの責任から自分の給与を下げましたが、会社には新事業をするために若い人も入社してくれていました。その人は、前職の給与が下がっても来てくれていましたので、会社としては厳しかったですが、なんとか、その人の給与は上げたいと思い、自分のは上げずにその人の給与は上げていました。

そうしていくと、また別の新しい人が入り、なんとかその人の給与を上げたい、自分は後回し、というのがその後もずっと新しい人が入るたびに続いていました。ふと気づくと、新しい事業をするために、経営トップとして命がけのようなリスクを負っていて、持っている資産も売却していて、でも自分には全く得がない、これはどうしたことか?ということを考えるようになります。しかし、日々の忙しさから、そういう考えは浮かぶのですが、仕事に集中せざるを得ないので仕事に集中していました。

それが12年前に、会社の危機を脱することができたとき、その疑問が自分の中で大きくなって、これから会社をしていくのに答えを出したかったんだと思います。そのときに盛和塾にはいりました。稲盛さんの哲学を勉強して、はっきり、答えがわかりました。自分が今までしてきた、自分は後回しということは正しかったと。

それから、京セラの理念と全く同じ、経営理念を会社にたてました。自分なりに変えようともしたのですが、変えることができませんでした。以来、この経営理念のために私は経営してきていると自信をもって言えます。そして、シュンビンの企業の目的は、これしかないと思います。

この全社員のというのがポイントで、全社員が公平にこのシュンビンという会社の場を通じて、皆が本当にこの会社に入ってよかったと思っていただけるようにしたい。(平等ではないです)
そのために、私は経営者のわがままを自戒しています。これは報酬だけでなく、自分の好き嫌いも排し、組織に身を捧げるという気持でやってきました。

現在は1人ではじめた仕事が、社員が34名、また2人入ることも決まっていますので36名。元々社員で海外に移住し契約に変わった人もいれれば37名。パートの方も3名、また1名追加になるので4名になりますので、社員パートさん全部で41名。社員やパートの方も同じようにやりがいを持てるようにしたいと思っています。

今いる社員はもちろん、これから会社に入ってくる方も多くいると思いますが、同様に公平に人を活かす経営をしていきたいと思います。