PRESIDENT BLOG
先日、京都経営塾(旧盛和塾)で12年ぶりに経営体験発表をさせていただきました。50分フリーで話すということで、少し緊張しましたしが結果的には、皆様にも喜んでいただいて、やってよかったかな
と思います。
その中で、なぜ?そんなに信念が強いのですか?意志が強いのですか?という質問が多くて、断片的にしか答えられなかったので、ここで、まとめたいと思います。
まずは、私は、信念も意志も特別強いというわけではないです。ですが、それが経営、いや経営だけでなく人生に必要と思い、努力しています。なので、努力してない人よりは強いかもしれません。でも、もっともっと強い人も当然いると思います。
それで、まずは、信念や意志の理解です。ここを間違うととんでもないことになります。信念というのは、世のため人のためになるものでないといけません。それ以外で、自分の欲望を満たそうとするのは、エゴであり執着です。ですから、それだと強ければ強いほど、人生がうまくいかないのは当たり前です。
ですが、世のため人のためということでも、いきなりうまくいくかというとそうではありません。むしろ、一般的にはそのように世の中は動いてないので、正しいことを貫こうとすると摩擦が起こっていくんですね。しかし、ここの試練を乗り越えると必ずうまくいうようになっています。
なぜ、そう言えるか?
それは、この宇宙の流れがそうだということなんです。だから、稲盛さんが言っていたように「動機が善で私心がなければ結果は問う必要がない。必ず成功する。」ということです。
それは、宇宙がそうなっているから。実は信念というのは、これを信じるということです。そして、人間は、それをするために宇宙から潜勢力を与えられていて、そのような信念を持つと、それが意志の力となってでてきて、うまくいくようになるということです。
つまり、運命が悪いのは自分の外側に理由があるのではありません。自分を創ることによって運命が変わっていき、いまくいくようになるというイメージです。ですから、自分の内、人格をつくるということです。
だから、自己陶冶をしないといけません。自己陶冶とは、高潔なる理想と高級な想像を持ち、自己の心境を清く正しく払拭するということ、つまり、心を気高くしておくということです。
そのために、常に哲学などを勉強し、自分に刷り込むようにしていくこと、瞑想などで雑念妄念を省こうとすること、自己暗示をかけ自己と宇宙との関係の信念を強くすることこのような努力をするということです。
また、やはり、実際の経営の場、仕事の場で、試練と向き合いそのことによって自分を鍛錬する。このように、自己陶冶し、信念を強くし、意志の力を強くするために、たゆまずに努力する。そうすると、ほとんどの人がそういうことをしていないわけすから、普通の人よりは強くなります。
また、この世のため人のためというのは、自分の身近な家族社員の仲間、顧客から出発するのですが、それが、拡大していって世のため人のために拡大していくと、より信念が強くなるのかなと思っています。いきなり、世のため人のためというのは失敗します。例えば、子供で環境運動家になる人がありますよね。あれは多分、うまくいかないと思います。恐らく、違う大人の意図が存在するはずです。自分の身近なところから拡大していくのが基本です。
信念、意志を強くするのは、人生において、どなたにとっても最大の命題だと思いますね。幸せな人生を送るためには。でも、それは、自分の内に存在しており、少しずつ、訓練することで、効果がでてくるということをご理解いただきたいと思っています。