PRESIDENT BLOG
経営をすると、人にどう動いてもらうか?といのうが、最大の課題です。私、学生時代は、勉強が好きでなく、さぼっていた方なんですが、経営をするにあたって、勉強するというのが、苦でなくなりました。
長期休みがあると、これから会社が新しく進みたいことについて本を数冊購入して、ずっと、本を読んでいます。そして、具体的に、会社をどうしてくか?をイメージしています。
それを見て、家内は、「今学生に戻ったら、もっと偏差値がいい大学にいけるんじゃないか?」と冷やかして言うのですが、これ、自分あながち冗談ではないなと思っていて、東大でも受かるんじゃないかと思っているんですね。
なぜかといいますと、受験は、自分が頑張ればいいだけじゃないですか。自分だけで完結するならこんな簡単なことはないと思っています。経営は、一人ではできません。最近では、一人でできることも多くなっていますが、願望が大きいとどうしても、組織をつくって人に頑張ってもらわないといけません。
人は、変えることはできない、賛同して、変わっていただくしかないということで考えると、人を動かすというのがいかに難しいかということです。
今、働き方改革と言われています。ティール組織のように、社員が自由に働けるように組織をつくっていくというのはその通りだと
思います。弊社も、時代に先駆け、働き方を大きく変革しました。
そして、インテリで良い人ほど、民主的に組織を運営したいと思うはずなんですね。でも、私も、社長になって21年です。それではうまくいかないというのはわかっています。民主的というのは、ある意味、決断の逃げなんですね。
私の尊敬する稲盛さんが言っていました。「社会は民主的でないといけないが、会社は社長の個性で治めるんだ。それでもし会社が倒産するなら、そのあなたの個性がダメだということだ」と。
これは、もう、社長の決断が、全人格を賭けた勝負ということだと思います。自分の人格を高め、正しい判断をできるようにしていく、そして、それが全社員の生活にかかっているんだという覚悟を持たないといけないと思っています。