PRESIDENT BLOG
人事考課で自己評価をしていただいていますが、極端に自己評価が高い人、極端に低い人、これ対極だと見えますが、実は、見えていないという意味では同じです。そして、これは仏教でいう「漫」という本能が影響をしています。「漫」は人との比較にとらわれるということです。
他人と比較し、傲慢になり、人を見下す。これが一方の「漫」。逆に他人と比較し、卑屈になる。自分なんか・・という、これも「漫」
ですね。人間は、自分が一番かわいいです。遠い国の方の人命より、自分の歯が痛いのに興味があるのが人間です。
その感情が、「漫」を生み、心を汚し、そのことにより自分自身の心身を病んでいきます。先日、YouTubeで仏教の和尚さんがこのことの解決に答えられていました。うまくまとめられていましたので、それをお話ししたい。
まず、この「漫」は、人間の本能で、人間が成長してきたエンジンでもあるので、とり除くのは相当難しい。であれば、善用するというのも一つだと。
それは二つあって、一つ目は、他人との比較はしてもいいが、それは自分を高めてくれるものだと他人を感謝するということ。昔、一流のゴルファーが競争相手が外せと思わないというのを聞いたことがありました。これは人が悪くなったらいいと願う心なので自分の心を汚すことになります。
もう一つは、比較するのは、過去の自分とするということ。例えば、去年の自分と比べて、人間的に成長したか?それをすることで、他人との比較にとらわれないことができます。そういうことを継続すると、客観的に自分をとらえられ、「漫」が徐々に自分から取り除くことができ、自分の真の実力がわかり謙虚にそれを伸ばそうと思います。また、自分や他者を俯瞰的に
見れるので、判断を間違えなくなるのかなと思います。