PRESIDENT BLOG
私たちのフィロソフィにも、この仕事を好きになるというのが重要と位置付けています。新卒の方にも、まず、お話しするのが、この仕事を好きになろうということです。これは、言い方を変えれば、仕事に興味を持つということです。人は興味を持つことに集中し、そのことについて無限の能力を注ぎます。
現在、若い方は、キャリアコンサルの方などもでてききているので、個性を重視されると思います。また、会社としても、自社に合う方、マッチングを意識して採用するという方向になってきています。しかし、ここです。この個性というのは非常に深いものをもっていると思っていて、表層的な好き嫌いとかで考えない方がいいと思っています。
なぜ、そうかというと、新卒で入社しても、思ったのと違うということで、辞められる方が多くなっていると聞いているからです。
昔の言葉で、「石の上にも3年」というのがありました。もちろん、時代が変化しているので、古い考えではあるのですが、今にも
残っているということは、なにがしかの真理もあると思います。
人間の心には、本能心と霊性心があります。霊性心は良心と呼んでもいいでしょう。この良心が人間の本質ですが、これをどう活かすかで、人間の個性ができきます。本能心は、肉体を守ろうとする心なので、利己的です。もちろん生きるために必要なんですが、利己ですから、ここにとらわれるとマイナスの感情になります。また、利己なので、著しく、感謝念に欠けます。それを個性と勘違いしたら、人生を誤ってしまいます。仏教の知足というのは、この利己心を無軌道にせず、自己統制するということです。
個性というのは、良心を、その人なりに、どう活かすか?という考えるべきです。人それぞれに、DNAや小さい時からの環境などで、できてきます。それは素晴らしいものなんです。自分を活かして、どう他人に貢献できるか?世の中に貢献できるか?それを自分の為という心ををなくして考えます。そして、それを実行します。自分のことだけの喜びは刺激に影響され、そのときは、楽しいかもしれませんが、刹那的です。他人のため考え、行動することは、どうですか?なんとも言えない喜びが湧いてくるのを感じませんか?
これが良心の力です。しかし、それはときに、厳しく、自分の欲望を我慢する忍耐、恐怖に打ち克つ勇気、貢献し、実行する力などが必要になります。それも含めて仕事が好きということなんです。仕事を好きになるとは、他人に興味を持ち、そこに貢献するために自分を活かそうということがスタートです。それが本当に素晴らしい仕事をしている時間になっていきます。