PRESIDENT BLOG
某女優さんのご主人が亡くなられました。経営の資金繰りがつかなく、悩んで自殺されたとのことです。まだ、20代だということで、痛ましいですね。ご冥福をお祈りしたいです。
この会社が危機になったというのも、この経営者の方の心が影響しているのかなと思います。それは何か?というと、傲慢です。失敗は、ほとんど、この傲慢からでているといっても過言ではないかもしれません。
私も、35歳で父の後を継いで、究極の衰退企業を建て直したという経験をしています。30代後半でも、「俺は天才じゃないか」と思いました。実際、今考えても不思議な神の啓示のようなひらめきとかもあったので。
私のような小さい成功で、30代後半でもそう思うわけですからこの20代の方が、成功され、周囲からチヤホヤされることでどういう心理になったかというのは容易に想像できます。
それは、30代後半の自分と同じで、自分は天才じゃないか、特別じゃないかということです。では、この方とか、30代後半の自分が間違っていたのか?というと、実は、半分正しくて半分間違っています。
それはどういうことかというと、天才ということは正しいんです。でも、それは、その人や30代の自分が特別ではないということです。人間、皆が、そのような天才とも言える才能を持っているんですね。そして、それを正しい使い方をすれば、出せるようになっています。
ただ、それは、皆、違う個性なんです。同じではないんですが、その人なりの天才ともいえる才能が内在しているのです。だから、神の啓示というのはどなたにでもあると思ってます。
そう考えると、自分だけが特別でなく、社員や周囲の方の才能も見出そうとしますし、謙虚でもいれるのかなと思います。
でも、20代では、そこがわからなかったのかもしれません。そして、すでに、某女優さんに出会うということ自体がすでに傲慢の芽があったということなんです。その女優さんも同様のものがあったんだと思います。同気相求といいますからね。
人間は、皆、天才である。天の恩恵を受けている。これが正しい考え方だと思います。