PRESIDENT BLOG
私、社長になって4~5年目ぐらいの30代後半のときは、ドラッガーに影響を受けました。ドラッガーのイノベーションに対する考え方、組織の在り方などに共感しましたね。
その後、心の大事さなど、稲盛さんに影響を受け、どちらかというと経営は稲盛さんの経営の仕方をもっとも参考にさせていただいていますが、ドラッガーからも影響を受けたことも、シュンビンの個性になっているのかなと思います。
シュンペーターも言ったように、イノベーションこそ、資本主義を進める原動力であると思います。そして、イノベーションは中小企業から起こります。我々のミッションもそういう意味では、社会に貢献できる最も重要なところかなと思っています。
さて、ドラッガーは、イノベーションは、経済や社会が非連続で、その変化をいち早くとらえて、それを機会にイノベーションを起こせばよいということを言っていました。
その上で、イノベーションの機会を見つける7つの機会というのをあげてられます。これはそれぞれに重要なのですが、今回は、その中でも、ドラッガーがもっとも信頼性が高いと言ってられる「予期せぬこと」についてお話しします。
人は長く続いたものが正しいと思いがちです。そして、それ以外のものを例外ということで省こうとします。これが問題だと思います。例えば、つぶれた会社ですが、ワタベウェディングがハワイでウェディングをはじめられたのは、年に2回ぐらい、ハワイで挙式したいという人がいたかららしい
ですね。今では特に普通かもしれませんが・・
それから数十年たっても、この海外の挙式が売上の主力であったというのが逆に失敗かもしれないですね。常に変化が起こっているわけですから、常に予期せぬことを探して、自分を変えることができていたなら、つぶれてはいないかもしれません。
弊社でも、最近、インナーブランディングや海外向けのものが前よりも増えてる気がする、その感性が大事だろうと思います。私も常々「小さい成功を追え」というのを言ってきましたが、これは予期せぬ
成功を追えと一緒だととらえています。
これは成功だけではないですね。予期せぬ失敗、予期せぬ変化、こういうものもイノベーションの機会になります。
そして、ドラッガーは、予期せぬものを報告書の1ぺ―ジに書けといっていました。起業家の個人的な資質だけでなく、体系的にイノベーションを起こすためにも、そういう機会の情報を皆で共有し、利用しようという観点がいると思います。