PRESIDENT BLOG
2024年問題ってご存知ですか?これは自動車運転業務など年間時間外労働時間の上限が960時間に制限されることによって発生する問題の総称のことですなので、物流費は上がるといわれています。これは建設業、医療業界なども同じです。
では、なぜ、この業界かというのはご存知ですか?それは、実は、2019年から他の業種では残業規制がされているのです。それで、5年間猶予期間があったのが上記の業界だということです。
昔も今も一生懸命頑張れば結果がよくなるというのは普遍の真理だと思います。でも、世の中が変化し、このような規制も強まってきています。生きずらいという方もいますが、これはこれで意味があることでもあります。
この少子高齢化で働き手がいなくなる日本においては、女性に働いていただかないといけないですからね。移民を受け入れるコンセンサスは日本では難しいと思います。
努力が大切であるというのは、これは、時代が変わっても変わらないものですが、努力に対する捉え方が変化してきています。つまり、量を求める努力の在り方は、これからの時代、日本では難しいと思います。その解決方法はニデックの永守会長が言っていた「知的ハードワーク」つまり、努力の量ではなく、質を求めるというふうに変化しなければならないと思います。量を完全否定するわけではありませんが・・。
弊社では、来年4月に向けて、キャリア開発支援制度というのをつくろうと準備しています。これは社員が自らのキャリアを、自発的に研修などを受け、それを会社が支援するという仕組みで、社員の自発的な学びをうながす制度です。
また、弊社では、若い女性社員が多いということもあり、ずっと以前から女性が働きやすい環境を目指しています。しかし、これは中小企業にとっては口で言うのは容易ですが、並大抵のものではありません。例えば、弊社では、育休は、女性は100%取得され、復職されます。その休暇は長ければ1年半になりますし、その間、補充しないかというと、多くの場合補充しますので、戻られるまでに売上を増やすというのが前提です。
また、コロナ後、就業時間も7:00~22:00で選べるようになり、子育てしながら働ける環境を整備しています。キャリア支援制度も女性対応も、直接的には企業にとっては負担増かもしれません。しかし、これは、損か得かで判断するのでなく『中小企業の企画部を代行する』『全社員物心両面の幸福』という
目的のもと、うちとして、自社の規模、業種、企業文化将来性などを総合的に鑑み時代の変化にどう対応していくか?ということだと思います。
私、事業を継いだ時は、社会が変化するごとに悪い影響が起きていた気がしていました。でも、現在は、変化はだいたいチャンスになると思います。それは、自分ができる範囲で変化を先取りして、
準備しているというようなこともあるのかなと思います。例えば、女性の社会進出が進めば進むほど、うちは体制ができているので有利というようなことです。
だから、私は、時代が変わっても変わらない本質は変えないということ以外は、できるだけ時代の流れの先を行ったほうがいいという考えです。私は経営者なので、時代を嘆いていても、ダメということは、昔に身を持って経験しているので。