PRESIDENT BLOG

2024.07.01 シュンビンのこと

上場しました

東京プロマーケットに上場しました。
一般上場ではないので、これから、一般上場に向けていくスタート台に立ったということだと思っています。

よく、なぜ、東京プロマーケットに上場するのか?と聞かれます。シュンビンは、創業105年、設立も78年目です。そのような古い会社が上場するというのは、まずないらしいですね。主幹事の証券会社が言っていました。担当の方は今まででもっとも古い会社だと言っていました。それはなぜかというと、オーナーにメリットがないからだと思います。

それで、なぜ上場にという質問に戻るのか?ですが、私がお答えしているのは「社員のため」です。もう少し、詳しく言うと、今いる社員だけではないです。もちろん、今いる社員のためでもありますが、それだけでなくシュンビンが永続するために、ということで、上場した方がいいと判断したからです。すべての会社が上場した方がいいということでなく非常にユニークなシュンビンという会社の経営者としての判断です。もちろん、社員だけでなく、顧客のため、世の中のためでもあります。でも第一義的には社員のためで間違ってはいないと思っています。

もっと戦略ベースで言うと、シュンビンは、顧客の経営の深くに入っていくことが多くなっています。そこでは、やはり、信頼ということがベースにないといけません。

また、これから、あらゆるパートナーとイノベーションを創造し社会にとって、もっと役立つビジネスに関わっていきたいです。そのために、将来的には資金も必要かもしれません。

あと、そのようなことを実現するための土台として社内体制を強化していく必要があります。

シュンビンが、これからも成長していくために、上場という険しい道を選びました。それは社員のためではあるのですが、社員にとっても成長を促される厳しい道なんですね。もちろん、経営者の自分にとってはもっと。

35歳で社長になったとき、会社は衰退企業で存続さえ危ぶまれていました。周囲の方はすべて解散した方がいいと言っていました。

今、その会社が、上場できる。本当に人生というのは不思議なものだと思います。衰退企業だからこそ1からリセットすることができたのかもしれません。「禍福は糾える縄の如し」が人生の真理というのを本当に身を持って体験しました。

ただ、これからがスタートです。これをきっかけに必ず会社を成長させ、社員に厳しいけど幸せな人生を歩んでいただき次代に引き継げる未来のある会社にしていきたいと思っています。

そういう意味では、私の気持ちとしては、喜び10%、プレッシャー90%というところです。