PRESIDENT BLOG

2022.01.17 経営のこと

一流の経営者

私の尊敬する稲盛さんが、よく言っていました。「社員からできる人といわれているようでは三流、良い人といわれたら二流、尊敬されてはじめて一流」だと。

これ、よくわかります。他社の社員の方が「うちの社長は頭いい人です。仕事できる人です。」というのを聞いて、その会社が良い会社であった試しがないというか・・。ですが、多くの経営者は、このことをわかってないと思いますね。できる人になろうとしているんです。もちろん、馬鹿だと思われてはいけないんでしょうが、要はそこじゃないんですよね。リーダーシップというのは。

人を動かすとい古典の本で、父親が息子に伝えたことで「できれば人より賢くなりなさい。でもそれを人に知らせてはいけない」というのがあるんですが、これは本当に真理だと思います。これはどういうことかというと、人を言い負かせてはいけないということです。人の能力を信じ、覚っていただく、気づいていただくということです。なぜなら、人は自分で決めたことしかしないからです。経営は結果ですから、自分は言ったがやってくれないというのは通じないんですね。

もちろん、例外はあります。あるときにはずばっと言ってショックを与えた方がいいというときもあります。でも、これはかなりレアケースだと思った方がいいですね。

これは迎合するということではありません。流されるのでなく、人を包み込み良い流れに向かわせてあげるということだと思っています。
また、それをするためには、やはり高い人格がいると思います。だから、一流の経営者は尊敬される人でないといけないということだと思います。