PRESIDENT BLOG
先日、ある方の講演に行って、この言葉を聞きました。これは、マイルールでも、会社のルールでもそうですが、ほんの些細なことでも、ルールを守り、これを継続できる人は強いと思います。
例えば、私、公私の区別を峻別しているんですね。車通勤にしても、普通の中小の会社だと社長の個人の車と社用車が一体となっていて、行き帰りを車で通勤している方も多いと思いますが、私は、徒歩や電車で通勤しています。また、ガラス張りになっていて、私が使うお金もすべてオープンになっていますし、特別扱いはありません。
コロナ後は、車通勤もOKにしましたが、基本、社員と同じルールで私もやっています。また、マイルールで、毎朝、玄関のごみを拾うようにしています。なんにもない時も、たまにありますが、たばこなどはだいたい落ちているので、それを雨の日であっても拾っています。
稲盛さんが言っていました。「本当は社長の自由になるお金があった方が都合がいいが、社長としての迫力がなくなるんだ」と。
本当に、そう思います。会社というのは、結局は、社員にルールを守っていただかないといけません。そこがダメな会社は100%ダメですね。
それで、その一番の敵がトップである自分なんですね。自分が個人のお金を会社の経費で落としていて、社員に注意できますか?社長が時間を守らずに、社員に時間を守れといえますか?会議などでも。
実は、私も最初からそうじゃなかったんですね。23年前社長になって、会社が厳しい時に、怠惰になっている組織に対して、改めるために、「自分も車通勤をやめるから、皆もしないように」と言うことで、すべて、「自分もしないから」ということで変革していったんです。
だから、後ろめたさがないんですね。だから、社員にも強く言えるんですよ。別に高圧的にいうわけでなく遠慮なくダメなものはダメということを言えるということです。
だから、もし、自分が少しルーズと感じる人がいたら、是非、このルールを守るというのを意識してみてください。それは自分を強くし、周囲からの信頼も厚くなります。逆に、ルールを守れない人は、いくら仕事ができても組織を幸せにはできません。非常にシンプルですが、それは色々な経営者を見てきて私の思うところです。