PRESIDENT BLOG

2019.05.27 ブランディングのこと

ブランディングの全体像

ブランディングとは、経営においてどういう位置づけなのか?ということをお話ししたいと思います。結論から言うと、ブランディングは経営全般に関わるものです。経営理念であり、経営戦略であり、マーケティング戦略でありコミュニケーション戦略であります。また、それが一貫しておこなわれるというのがブランディングです。

もう少し、掘り下げると、ブランディングは、方向性を示すものです。コーポレートブランドだと会社の方向性を示すものですし、事業ブランドは、事業の方向性、商品ブランドは商品の方向性を示します。

個々人で考えてみればわかると思いますが、『なんでも合わせますよ』という人より、『私はこうなんです』という人の方が信頼ができますよね。つまり、ブランディングは、そのブランドが『こう思われたい』ということを発信して、会社全体もそれを理解し、それによって、顧客から認められるということです。

ブランディングもブランド戦略なので、売上を上げるなど会社をよくしないといけません。経営戦略でもあるわけですから。ところが、多くの会社ではブランディングを意識せず、同じブランドで色々な市場の要求に応えてしまっています。これは、上記した『なんでもしまっせ』という人と同じです。ブランディングを理解せず、デザインをしてしまっているのは市場だけに合わすことになりますから、それが本当に、そのお客様の経営にとって良いのか?を分からないままにするということになります。

結果、長続きしません。ブランディングは長期的に、消費者との関係をつくっていきます。ブランド価値を上げることで、売上げを長期的に上げていきます。ブランド価値が上がっていけば、売上が下がることはありません。