PRESIDENT BLOG
私は、本当に、特殊な経営者人生を歩ませていただきました。それは、3代目社長ではあるんですが、父からいただいた仕事を0にして、1から事業をしたものが、今の事業のすべてになっているということ、しかも、とんでもない衰退企業から、クリエイティブで先端的な仕事に変化しています。
社長になって21年ですが、この社長になって最初の5年、つまり、私が35歳から40歳の間に経営の全てがつまっているような気がします。その当時は、社員も今よりもうんと少なく、10名にも満たなかって事業内容も今よりも高度ではないのですが、今思っても、もっとも学びが多かったと思います。
なので、この0から1にするときの経験ということをしているというのは強いと思います。創業者が強いというのは、そういうことでしょうね。私は、創業者も、後継者もどちらの気持ちもわかります。なので本当に特殊な経験だと思います。
だからこそ、まったく同じではないですが、組織内で、そういう起業家的なチャレンジをする機会というのを意図的に設けないといけないなと思います。
その上で、フェイルファストという言葉があります。これは、「誰よりも早く、多く失敗しなさい」という意味です。新しい事業を立ち上げるときや前例がないことに取り組む際、どんな天才や秀才であろうと、つまずき続けるのは当然です。
そういう機会をつくることの重要性が認められてきたということでしょうね。日本人は極度に失敗を恐れるので・・以前に、サイバーエージェントの決断リストを紹介したのもその延長です。