PRESIDENT BLOG
私、本当に最近痛感しているのは、人の心は移ろいやすいということです。つまり、人間は、すぐに堕落するんじゃないか?と思っているんです。自分で自分を律する、それは簡単なことではないようです。なので、自分で、自分を律する環境を創るということが大事かもしれません。
ルールもそうですが、考え方、行動規範などを昔から会社がつくっていますが、それはそういう面もあると思います。
稲盛さんが、このように言っていました。「京セラで自分ができると傲慢になり、辞められた方もいましたがいつの間には、消息がわからなくなる。これはフィロソフィという磁場から離れてしまいただの人になってしまうのだ」と。
これは、自分自身もそうだと思うんですね。私の会社の行動規範は、私自身が創ってきたものですが、それが、ある意味、自分自身も律している、だから、この会社の磁場にあるときは、社員と自分とお互いが高めあっている状態なので自分自身のパワーもあると思うんです。
経営者同士の交流とかもそうですね。私、盛和塾というところにいるのですが、いつの間にはベテランとなり、人から教えを乞うということが少なくなってきました。これは、いけないと思って、自分よりレベルの高い人に触れるようにセミナーなどにも行くようになっています。
そこで、そういう人たちの磁場に刺激を受けて、自分を高めていく。そうやって、自分に鞭をいれていく。これは、私あたかも、風船のようだと思うんですね。下から風を当て続けないと、自分という風船は下に落ちてしまう。本当に簡単に。
だから、会社内はもちろん、経営者同士の集まりも、そういう自分を高めることを意識するというのは、若いころに思っていたより、ずっと大事なんじゃないかなと、それを身に沁みて思います。