PRESIDENT BLOG
戦後、焼け野原となった日本の中から数々の企業が生まれました。今ある企業もほとんどがそうでしょうかね。日本は事業者数でいうと99%が中小企業だといいます。
その中小企業も2代目、3代目がほとんどになってきて、起業する数より、なくなっていく企業の数が多くなっています。また、後継者問題というのも深刻ですね。事業を相続することに魅力がなくなっていて、サラリーマンの方が安定しているという。
でも、この考えもあながち、その人の立場になればわからなくもないというか、今、サラリーマンほど法律的にも守られている層はないでしょうし、夫婦で働いていれば経営してリスクや苦労を負うより生活も悪くないしスマートだというのは一つの生き方として合理的なのでしょう。
しかし、個別はそうなのですが、日本全体で見たら、やはり起業家精神、ベンチャー精神が失われるというのは、国にとっては本当に大きな問題だと思います。
今の日本の発展は、戦後生まれの中小企業がリスクを負ってイノベーションを起こしてきたからだと思います。その中には今の大企業も含まれています。国の発展は、中小企業がイノベーションを起こすことがベースになっていると言っても過言ではないと思います。
しかし、そのような中でも、会社を継がれて、否応なしに新しい事業をしなくてはならない人、起業して社員を持ち会社を立派にすることで経営者としての責任を全うしたいという方、そういう方々も、いらっしゃいます。私は、そのような経営者を支援し、そのことで社会に貢献したいと考えています。
私も3代目社長ですが、究極の衰退事業でしたのでそこから新事業を起こし、今の会社になったのですが、父からいただいた事業は今は0です。2代目、3代目で新しい事業をされ、より会社を大きくされ
たとか、起業され立派にされ方というのは多いですが、私のような体験は非常に珍しいというか、私はお会いしたことがありません。
ですので、2代目3代目の方で新しい事業をする上での難しさも理解できますし、起業された方の全く0から事業を起こす大変さも理解できます。
その私の会社が縁あって、顧客の新事業や新商品、長期的な企業価値を上げるブランディングを支援する、そのことが顧客のイノベーションにもつながっていると思いますので私の天命なのかなと思っています。
ただ、直接的に顧客のイノベーションを支援するという意味では、まだまだだと思います。これを完成させることが、中小企業の企画部を代行する会社としての本質だとも思いますし、シュンビンが社会としての必要を認められ上場していく条件にもなると思います。その仕事を完成にもっていくのが社長としての私の最後の仕事かもしれないなと思っています。