PRESIDENT BLOG
これからの日本の会社、特に中小企業で一番重要なことは何かと言えば、イノベーションではないかと思います。では、イノベーションとは何か?新規事業をして会社を変えること、というのが一般的な理解なのではないでしょうか?
もちろん、それもそうなのですが、それだけではイノベーションとはいえません。ここで、イノベーションの定義についてお話ししたいと思います。二つの切り口から話します。
ひとつめ、イノベーションとは、今はないけど、未来では当たり前になる変化です。例えば私もう50年以上生まれてからたっていますが、それだけの期間でも昔なかったものというは色々ありますね。例えば、携帯電話、PETボトル、コンビニ、100円ショップ、インスタント食品など、あげるときりがありません。技術革新もそうですが、そうでなくても、それこそ、ファストフードなんかもイノベーションでしょうね。立ちながら食べたり車の中で食べるというのが当時は考えられなかったでしょうから。
ふたつめは、イノベーションとは、社会にとって素晴らしい変化ということです。もちろん、どのようなものでも、陽と陰両面あります。例えばPETボトルというのもゴミが増える環境に悪いなどはあるでしょうが、人々が価値ありと認めているものは良いととらえていいと思います。
今回出した事例は、大きい事例ばかりですが、このような変化でなくとも、小さいことでもこれに合致したらイノベーションと言えます。弊社でいうと、色々変化してきていますが、11年前に自分達でデザインしたびんとパッケージを一緒に提案し、納品するというのは、イノベーションだと思っています。17年前にスタートしたデザインしたびんを販売するだけではイノベーションとは言えません。
また、ここ2~3年でいうと、中小企業の企画部を代行するとして、ブランディングやイノベーションの検討会、コンサル、クリエイティブデザイン、資材の納品を組み合わせたビジネスモデルをつくったというのもイノベーションだと思っています。
我々の顧客がイノベーションを起こす手伝いができるということが30代から私が描いていた理想であり、そういう体制が17年かかって現実化していることを嬉しく思います。