PRESIDENT BLOG

2019.08.12 イノベーションのこと

イノベーションのテーマ

イノベーションの定義は以前お話ししましたし、そのための手法としてデザイン思考があるというのもお話ししてきました。ですが、そのような手法の前提になることがあります。それは、その会社が持つテーマは何か?というとです。

テーマとは、こういう社会になってほしいとかいう理想のようなものです。それがないとイノベーションは成功しません。売上を上げたい、新規事業をしたいというのはテーマにはなりえません。

このテーマを出すのに、私はコツがあると思っています。それは、自分(経営トップ)の人生から外れたものはダメということです。例えば、以前、同じ京都で、高校生が蚊に刺されない画期的な研究成果をあげたというニュースがありました。その男の子が、なぜ、蚊の研究をはじめたか?その理由は、妹が蚊によくさされるので可哀そうというのが最初だったらしいです。本田宗一郎さんも、お母さんが大八車を押すのをなんとか楽にさせてあげたいということでモーターに興味をもちはじめたと聞いています。

私の場合もそうで、17年前に社長になったときの苦労で、今のシュンビンのようにパートナーのように動いてくれる会社がないか?ということを探していたことがありました。新しいことをする中小企業の社長の苦労は半端ではありません。それを身をもって体験しました。

そのような経営者の助けになりたいという心が自分の中に芽生えました。まだ、明日をもしれない状況のときに。そのテーマは信念となり、自分が命を懸けてもすべきことになってきました。

極論いうと、テーマがあり、それが信念にまで高まっていれば、必ずその通りになっていくと思います。私たちが提供するイノベーションの手法である中小企業向けのシュンビンオリジナルデザイン思考は、テーマの設定からできるものでないといけないと思っています。