PRESIDENT BLOG

2024.08.26 その他

どうすれば、燃えることができるのか?

先日、経営者同士の集まりで、若い経営者の方の何人かから「昔の一人でガムシャラにやっていたころ、もしくは、学生のときにやっていたクラブ活動の方が燃えることができた。今の方が、自分の生活に関わっているのに、なんで、燃えることができないか?」という疑問をもってられる方が複数いました。

実は、この気持ち私わかるんです。例えば、昔、私、野球部で、野球が強くなりたい、うまくなりたいというシンプルな目標がありました。また、サラリーマンのときも、数字を見せられて、同期に負けたくないということからはじめはやる気がありましたが、ある程度になるとやる気を失います。

そして、父の経営する会社に入社してから、なぜか?燃えることができないんですね。まさしく、途中でやる気はなくしましたがクラブ活動やサラリーマンのときのときよりも燃えることができない。当時は、ずっとこれを不思議に思っていました。

ところが、経営トップになって24年は、ずっと燃えている状態なんですね。それで何が自分の中で変わったか?一つは、自分の為から他人のためというふうに自分の視点が変わったということだと思います。社員に対する責任感。それが自分に必死さができ、それが無茶苦茶な危機と相まって、ストレスと同時に悲壮ながら燃えることができたということだと思います。

他人のためなので、常に満足できず、もっと社員に報酬を上げたいとか、もっと会社をよくしたいと思います。もう一つは、これも危機のときに成果を上げないといけないとなり、そのために、視点が顧客視点になりました。会社が危機で、そういう不安から逃げるように、当時は出張に多く行っていたですが、自分のことは差し置いて、顧客をどうすればよくできるか?ということに集中していくんですね。

つまり、自分という意識から離れ、他人に意識が向き、心が研ぎ澄まされた状態になる。そのことが、自分の中に力がみなぎるようになったと思います。なので、クラブ活動もサラリーマンのときも、はじめはやる気だったんですが、自分が満たされれば、それでやる気が失われていくのかなと思いました。

だからどうしたら、燃えれるか?という答えは、社員の仲間と顧客への貢献に対する責任感ですね。
つまり、最初は、身近な人への利他心、責任感、その後、大きい世の中のためという理想。でも、まずは、最初は、社員と顧客だと思います。それがあれば、常に心を燃やすことができます。人は自分のためには燃えることができないのかもしれません。