■ 鮮烈なビジュアルが「熟成のグラデーション」を印象づける
ワークショップを経て浮かび上がったブランド名は「VINTAGIENCE(ヴィンテージエンス)」。
マイナス4℃の氷温から蔵外常温まで幅広い温度帯でさまざまな日本酒を保管し、温度、経年による味の変化を綿密に記録。さらに多岐にわたるテスト・品質検査を行う科学的アプローチによる熟成「Vintage×Science」に由来するネーミングです。
ロゴタイプは本プロジェクトのためのオリジナル書体。クラシックな書体がもつエレガントな印象と、モダンな書体が醸す洗練された雰囲気を融合し、古さと新しさを併せ持つ書体に。「熟成」と「科学」が共存するブランドアイデンティティを表しています。
ラベルデザインではデザインコンセプト「熟成のグラデーション」を表現。これは長い年月と科学的な熟成方法、そして酒造家の情熱が混ざり合う様子を可視化したものです。
説明不可能な色と色が複雑に混ざり合うグラフィックは鮮烈なインパクトを与え、それぞれの情景に連動したネーミングがさらにユーザーの想像力を掻き立てます。
またグラフィック内にはブランドの頭文字〝V〟を時計の短針と長針に見立てたアイコンを配し、熟成が進んでいく商品特性を表現。
ワークショップからロゴ、ラベルデザイン、さらに商品撮影やブランドサイト、オンラインショップの制作までチーフデザイナーが伴走することで、一目で人を魅了する強い世界観を構築しました。