いつもお世話になっております。
シュンビン(株)の塚本です。
「高くても買いたい」というニーズは、
消費者の中に確かに存在します。
高い商品を選ぶ人は、なぜそれを買うのでしょうか。
今回は、一つの購入体験を深堀りして、
企業の戦略を考えてみます。
ぜひ最後までご覧いただけますと幸いです。
■ 高くても買うものとは
私は、特売品を狙ってスーパーに向かう主婦の一人。
そんな私が高くても買うものは、粉末出汁です。
愛用品の値段は他社商品の2倍以上。
購入のきっかけは、息子の離乳食時期に
ベビー用品店で見つけたことです。
この商品との出会いを深堀りしますと、
企業の戦略が見えてきます。
■ 5Wから戦略を読み解く
購入体験を5W(When/Where/Who/What/Why)に
当てはめて整理してみます。
・When:離乳食時期に
・Where:ベビー用品店で
・Who:母親が
・What:無添加粉末出汁を
・Why:子どもの健康を守りたいから
ここから考えられる戦術(How)は、
・スーパーでなくベビー用品店で販売する
・パッケージに幼児のイラストを起用
・幼児食レシピをサイトで公開
などなど。
こうして見ると、離乳食作りに不安を抱えていた私は、
出会うべくしてこの商品と出会ったことが分かります。
■ 選ばれる理由を考える
上記の商品は本来、大人も使えるものですが、
あえて離乳食にシーンを限定したことで、
比較されずに選ばれる商品になりました。
このように、利用シーンを限定して、
ブランド力を向上している事例は多数存在します。
世の中にある商品を、5Wで整理してみると、
陳列方法やパッケージデザインなど
一つ一つの手法に理由が見えてきます。
ご自身の消費者としての体験から、
他社の研究を深めると、
新しい発見があるかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。