JOURNAL

『代表津村の未来を創る事業戦略コラム』について
このコラムは、代表取締役である私、津村 元英が執筆しております。
衰退産業だった事業から、大きく転換した想いや、悩みなど
これまでの経験について、シュンビンの歴史の流れと共に、
お話しできればと思います。
ちょっとした何かのきっかけになれば、大変嬉しく思います。

1.どんな会社にも必ず「強み」は存在する
「うちの会社には強みがない」と言われる方がいらっしゃいます。
しかし、私は、強みがない会社はないと思っているんです。
我々が提供するブランディングサービスは、最初、ここからはいります。
その顧客の強みと世の中のトレンドが上向いている方向を合わせるということですね。
なので、表面的ではなく、もう一度、その顧客の強みを洗い出すという作業をします。
なぜ、どんな会社にも、強みがあると言えるか?というのは、
私の体験からきていると思います。
2.「強みが見えない」危機からの脱却
私は、3代目の社長ですが、創業は清酒用の和樽の製造をしていて、
その後、一升瓶を回収し、洗浄し納めるという仕事をしていました。
その後、長期に売上げが低迷し、私が社長になったときには、
紙パックという代替容器ができて、売上は2年で半分になるほどダウンしました。
そこから窮して、新規事業を模索しはじめたんですが、考えてみてください、
一升瓶を洗浄している会社ですよ。私は、どうしても、会社に強みが見出せず、
自分の個性の中に強みを見出そうとしたんです。
それで、闇雲に行動する中で自分はびんをデザインして販売することは
できるんじゃないかと感覚的に思ったんです。
しかも、それなら、びんの協力先とは取引があるし、ちょうど、
びんの洗浄をしている機械を廃棄すれば、倉庫として使えるとか、
強みもでてきたんです。
3.視点を変えれば道は拓ける
結果は、そこから、パッケージもデザインして、
びんとパッケージを両方デザインできる日本で唯一の会社に変化していきました。
そして、今では、ブランディングのコンサルと、商品企画、IT、
建築デザインなどもするような会社になっています。
今振り返れば、私の個性と思っていたものは、
祖父や父から引き継いだものかもしれないなと思います。
というのも、樽の製造を祖父が誇りに思っていて、
その伝統技術からくるモノづくりに少年時代の私も美しさを感じていたことがあって、
それが、自分がびんやパッケージなどのデザインができる
と感覚的に思ったのかもしれないと思うからです。
「禍福は糾える縄の如し」という言葉があります。
これは、幸不幸が表裏一体であり、何が幸福をもたらし
何が不幸を生むか分からないという意味ですが、
自分達が、弱みだと思っていたものが最大の強みだったりします。
会社の売上が急激に減少し、危機になったということも、
会社を大きく変革しても誰もが納得するというチャンスだった。
このように、強みとか弱みというのも、そういう、世の中の調和の中にあるもので、
トップである社長の心の置き方を変えることで
環境もいくらでも変えることができると思っています。
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